yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
スラマッパギ!
古来より「3」という数字には特別な意味が付与されいる。
キリスト教における「三位一体」、
フリーメイソンの「3のルール」、
共和制ローマ末期の「三頭政治」、
大岡越前の名裁き「三方一両損」、
ミスターの永久不滅の背番号「3」、
バルサのポゼッションサッカーの肝となる「三角形」。
挙げれば枚挙にいとまがない。
本作においても「3」は重要な役割を果たす。
ここにはたくさんの「三人組」が登場するのである。
主な三人組について解説をしておこう。
第一の三人組
ゆっこ・みお・まい の三人で構成。
いささかツッコミ過多のメンバー構成ではあるが、
ボケ担当まいの能力が宇宙レベルに達しているため、
結果としてバランスがとれている。
ゆっこ
リアクションの神に愛でられし者。ツッコミ能力もツッコミWカップ日本代表クラスの実力を備えるが、自らのツッコミ能力を超える事態に遭遇したときに発揮される人智を超えたリアクションにこそ彼女の真骨頂がある。大きな声を出せばいいと勘違いをしている昨今の芸人には、彼女の多彩なリアクション芸を見習ってもらいたいものである。
みお
ウッドキューブの伝承者。普段のゆっこのボケをサラリと躱す姿は、さながら女マタドール。しかし、ひとたび彼女がその隠された実力の片鱗でも見せようものならウッドキューブのアメアラレ。ツッコミに回れば、ボケたことを後悔させるほどの超絶長舌で相手をメッタ刺しにし、ボケるとなったら、その強靭な身体能力をフル活用したボケをかまし、相手がツッコミを入れる前になぎ倒す。
まい
ボケの弥勒菩薩。その悟りきった魂から表出されるボケは、もはや諸行無常の領域にある。破天荒なボケを表情一つ変えることなく繰り出す彼女の前ではあらゆるツッコミは無力である。その神々しいボケに相応しいツッコミなど存在しない。彼女のボケにひれ伏せ、そして、受け入れよ。人類の未来は彼女のボケと共にある(たぶん)。
第二の三人組
はかせ・なの・阪本 の三人(?)で構成。
阪本以外にツッコミがいないボケ先行の構成。とは言え、この三人組の役割そのものからして「笑い」よりも「可愛さ」に重きが置かれているので、問題は生じない。基本、投げっぱなしでいいのである。
はかせ
8歳、白衣、天才科学者、と反則な属性を併せ持つ。生活費はどこから?なのを創る前は誰が家事を?親は?などツッコミどころを挙げればきりがないが、もちろん全てスルー。この愛らしい空間に異物は必要ない。
なの
現代の最先端技術を以てしても絶対製作不能の超高性能アンドロイド。ご飯を食べ、風呂に入り、睡眠をとり、寝ぼけることまでやってのける。動力源への言及もないが、食物をエネルギーに変換して動いているのかもしれない。なんてことは考えちゃダメ!大事なことは背中に大きなネジ回しが装備されていること。感情の起伏に応じて回っちゃうんだから。
阪本
はかせの発明品で人語を操れるようになった猫。天然ボケ二人に囲まれ、空しいツッコミを繰り返す日々。ボケのレベルが高すぎるせいで空回りに見えるが、なかなかどうして、鋭いツッコミを入れている。飼い主に恵まれない運命にあるのは愛嬌か。
その他の三人組
みさと・ウェボシー・フェっちゃん の三人組。
第一の三人組に比べれば随分まともな女子高生をしている。
笹原・コジロウ・広瀬 の三人組。
みさととみおの想い人「変人」笹原とその従者?キャラが立ってる割には出番少なくないか?笹原よ。
まだまだあるが、これ以上は割愛。
冒頭の「3」へのこだわり。
すいません。
だいぶ無理がありました。
三人組を三組登場させて、
この三組が絡むことでえも言われぬ深い味わいが・・・
とかなんとか書きたかったんですが、
どうにもこうにも無茶でした。
それはともかく、
久しぶりに笑えるギャグアニメと出会えた。
いや、もうね、笑った。
すげー面白かった。
校長も赤いリボンの子もモヒカンも囲碁サッカー部も笹原もみさとも面白かった。
1クールでは接点がなかった第一の三人組と第二の三人組が、2クールから絡むようになったのも、なんだか嬉しかった。
原作続いているようなので続きもアニメ化してほしい。
OPもEDも秀逸で、
特にOPは
1クール目「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」
2クール目「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」
ともに音楽的に非常に中毒性が高く、頭から離れない。
絵もすんばらしく、毎回観ていても飽きがこなかった。
2クール目のEDも非常に凝っており毎回楽しみであった。