蒼い✨️ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
キャラ物のエンターテイメントとして成功。
制作:サンライズ
2013年1月6日 - 3月31日に放映された全13話のTVアニメ。
KADOKAWA/アスキー・メディアワークスによる雑誌企画。
ランティスによる声優ライブなどの音楽活動のプロデュース。
そしてアニメ担当のサンライズと、複数企業によるメディアミックス企画の一角です。
監督は京極尚彦。
【概要/あらすじ】
東京都千代田区に「国立音ノ木坂学院」という、桜並木が美しい由緒ある伝統的な女子高があった。
近くにはヲタクの聖地・秋葉原、そして出版社と古書店が多く在る神田神保町がある。
主人公は高坂穂乃果。学院に通う、元気と明るさが取り柄の高校二年。
そんな彼女にショッキングなニュースが。
全校集会で理事長によって伝えられた現実。
それは新入生募集を打ち切り、在校生の卒業をもっての廃校の知らせだった。
原因は生徒数減少による定員割れ続きであり、
定員以上の入学希望の声が集まれば来年度の募集を再開して廃校を免れる。
この学校の良いところをアピールして音ノ木を希望する生徒が増えればなんとかなるよ!ってことで、
その方法を穂乃果は考えた。学校が目立つ方法。それは、“スクールアイドル”
秋葉原にある豪奢な高層ビルが校舎の“UTX学園”を代表して歌って踊る「A-RISE」
学生である彼女らの活躍は日本中のスクールアイドルブームの火付け役となっていた。
学園の外部に設置された巨大モニターに映し出される彼女らの輝きに圧倒された穂乃果は閃いた!
自分らがスクールアイドルになって学校をアピールしていけばいいじゃないか!
まずはメンバー集めに、衣装作りに、歌やダンスの練習。
夢はスクールアイドルの甲子園「ラブライブ!」への出場で、
本戦出場には予選のランキング順位で最終的に上位20組に残らなければならない。
これは、「μ's(ミューズ)」と呼ばれる9人の少女たちの情熱の物語である。
【感想】
考えてみれば、アイドルって何だろう?
アイドルとは観るものに夢や笑顔を与える存在であって欲しい。
リアルワールドではメンバー全員の晴れの舞台で婚約発表をして、
『結婚しても応援してください!』とかトンチンカンな発言をするアイドルまでいる。
昭和にあった15歳の少女が銀幕の中でフレッシュさを見せて一躍時の人になるとか、
平成の今はそういう時代ではないのかもしれない。
アイドルは綺麗な身でなければならない。それが虚構であろうとファンの前では。
その点、二次元アイドルはスキャンダルがなく、
ファンの理想の容姿と可愛さを持っているので、今の時代に適しているのかもしれない。
(例の件は取り敢えず棚上げ)
これは、キャラ本位でキャラの魅力が全てでキャラがファンから愛されることで成立するコンテンツ。
美少女に歌にダンスに友情。アニメファンが好むものを目一杯詰め込んだ感じで、それだけなら普通ではあるが、
更に男性キャラを排斥するという徹底ぶりで、オタク男性向けの離乳食のようなアニメ、
売るために作った本当にあざといアニメなのに、それでも何故か拒絶反応が起きず。
それは、穂乃果たちミューズのメンバー9人ひとりひとりが、夢に向かって一生懸命に頑張ってる。
まあ、それがベタなテンプレストーリーで作りものであると理解していても、
それでも王道を基本としたのは正解だったのかもしれない。
ミューズの演技も歌も上等とは言えないものの、彼女らが不完全であるが故に、
若い青春の空気が演出できて良かったのかもしれない。
アーティストとアイドルの違いを熟知して作品作りをしたのが良かったのかもしれない。
個人的視点で特筆すべきは西田亜沙子によるキャラデザ。
美少女を描かせたら名人なのですが、女の子のフトモモが良い!
細かいところを突っ込めば色々とあるアニメなのでしょうが、
観てて楽しい!ということを念頭によく作られているな!って気がしました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。