オキシドール大魔神 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
吾郎と清水のラブコメ、野球WC編を映像化した第5シーズン
なんだかんだ清水は可愛いので、ラブコメもまあ楽しめる。
その後の日本代表選抜から野球WCまでは、原作をほぼ再現してくれた。
特に好きなシーンは、板尾のバットを三本連続で折る吾郎、バレンズエラから逆転満塁を放つ寿也、眉村に対して発破をかける寿也(海堂からは本物の化け物云々の件)、ギブソンのアメリカに対する説教などだ。
最終話はオリジナルだったが、これもまた最高レベルの補完と言っていい。野球というスポーツに対してモチベーションが薄れてきた吾郎が、三船リトル、三船東中学、聖秀のOB+清水+現役高校生の大河による草野球を見て、改めて野球の楽しさに気付くという王道展開は素直に面白かった。
実は原作だと、中学編の終わりで、三船リトルOBと三船東中OBが草野球をやっているのだが、アニメだと(おそらく)尺の関係でカットされた。それを五期最終話で、昇華させた形でやってくれたことについては、もはや称賛しかない。くまい吾郎と森久保吾郎の共演も熱いし、その時の作画も最高。EDは心絵だったし、これほどファンサービスを表現しているオリジナル回も滅多にない。……まあ、この先の展開と照らし合わせると、ここで吾郎のモチベーションが戻ってしまうのは、矛盾とも言えなくもないが、それを補って余りある最高レベルのオリジナル回であると言える。
OPは、メジャーのための曲である事は間違いなく、決して悪くはないが、歴代では最低。映像は、マイナーチェンジもあったし、「がむしゃらに目指す頂点、そんな人を陰ながら応援」のところでは、二期OPの、「日々君は、終わりなき挑戦」の部分と構図が似ていて良かった。また、「パーフェクト完全、目指せ最後まで」の三回目で、3期で眉村を三振に取ったシーンを取った時の投球モーションをやってくれたのも良かった。使い回しと言ってしまえばそれまでだが、メジャーOPおよび本編中の吾郎の投球モーションでは幾度となくあることだし、使い回されるようなシーンは良いものばかりなので、むしろありがたい。2期からEDの準レギュラー的存在だったザルーズドッグスが解散し、EDは微妙になってしまった。
再現度はなかなか高く、最終話のオリジナルも良し。個人的に野球WC編自体、メジャー全体を通してはそこまで好きではないのだが、アニメ化恵まれ度で言えば、アニメメジャーの中でもトップクラスと感じる。
現実の選手をモデルにした選手の名前は、原作時点で変更されているのに、そこからさらに変更したのは何なのかなーと微かな疑問は残った。