Baal さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
魔法という名の魔法ではない魔法が存在する中で生じている多面体のような・・・
佐島勤によるライトノベルを原作とする作品で
全26話です。原作未読?(立ち読みでちらっとだけ)
超能力と呼ばれていた先天的な能力が体系化され、魔法
として扱われるようになってから、魔法技師を育成する
機関での二人の学園生活を軸として、様々な他の機関と
の戦い等を描いた学園バトルアクションである。
アニメは入学編、九校戦編、横浜騒乱編の三つの話で構成
されています。
感想としては
◆入学編Ⅰ~Ⅶ
将来有望として入学した一科生の妹、司波深雪と補欠での
二科生の兄、司波達也が入学早々にとある組織が企む計画の
騒動に関与していくのですが、出だしからかなりハードモード
だったように思います。手始めにある事件にしてはそれぞれ、
この兄弟もその学友、先輩たちもフルパワーに近いくらいエンジン
をふかしてバトルをしていたように思いました。
特に{netabare}達也が風紀委員に入るのかどうかとなった時に生徒会
副会長が納得いかないとのことで模擬戦をする事となって
その模擬戦で達也が繰り出した戦闘速度が本当に最初なのか
と思うくらいであって出だしは唖然と{/netabare}していました。
その後の戦闘でもさすおにはともかくその学友たちまで
とんでもない戦闘力で戦っていたのでよくもまあこんなに
ロケットスタートがきれるものだと思いました。
また事件の方も{netabare}一科生と二科生という魔法力に差がある中で
それぞれの立場で思っていること感じていることが
食い違ったり、昔の名残で差別意識を持った生徒が多くいる。
それがまた些細ないざこざを起こし、それが引き金
となって大きな乱闘騒ぎになってしまう。と今までの状態でも
そのようなことが起こっていたのだが、それを利用し悪用
しようとする組織によってその意識をあらぬ方向に捻じ曲げ
られ、暴走した結果起きたのだった。しかしあらぬ方向に
ねじ曲げられてもそうでなくてもこの問題を解決する
にあたっては組織がどうこうでなく一人一人がそのことに対し
てどのように意識し、行動するのかが大事なのではと
まとめあげてあったように思います。それはその垣根を取り払う
一つの布石へとなるのではというの{/netabare}で良かったように
思います。
◆九校戦編Ⅰ~Ⅺ
魔法技師育成のために作られた国策高等学校の九つが
様々な魔法競技で争う親善試合の形を取った対校試合
という感じでしたが、私は裏で糸を引いていた組織と
達也の駆け引き云々はさておきで対校試合をよく描いた
という感じに思いました。
なのでシリアスな話が裏で進んでそれが対校試合にも
影響を及ぼしているのですが、それよりもその試合の
様子が私にはとても魅力的に感じました。
競技はさすおにが技術者としてある程度関わっているもの
を中心として描かれていたのであまり多くの人物に
焦点が合っているということにはなっていませんでしたが
さすおには戦闘的なことだけでなく、補佐や裏の作戦等に
おいてもさすおにだなと思わせる感じで面白かったです。
◆横浜騒乱編
全国高校生魔法学論文コンペティションに急遽参加する
ことになった達也がその論文を手伝っていくのと同時に
もう一つの仕事を持ちかけられていてその二つに関わる
事件が全国高校生魔法学論文コンペティションの本番当日
に重なることになるのだった・・・という感じでしたが
ここは新しい技術や謎、この世界の魔法のあり方等が多く
明かされていてとても興味の湧く内容だったのですが
そこのところよりも敵との乱闘が時間を使って描かれて
いてもう少し、技術的な話もしてくれたらもっとよかった
のにと思いました。
もちろんバトルはさすおにだけでなく皆がとてつもない
力を出して迫力は十分ではありました。新たな技術を
詰め込んだものも出てさらにさすおにはさすおにだと
思える感じになっていてその点はよかったと思います。
◆全ての話を総じて
終始ブレることなくさすおにがさすおにのまま戦って
いたので途中からの無茶な追加等が感じられることが
なく、途中から乱入してくるご都合主義が見られない
ように感じよかったと思います。
個人的には九校戦編が一番好きです。(理由は余談に書いてあります。)
そして周りの学友や先輩たちもぶれることなくいくので
そういう点はさすおにだけが特別であって特別でないと
いう感じがして良かったです。
個人的には主人公最強系の中でも突出した作品だと思いました。
◆個人的点数評価 87.425点
余談
{netabare}
九校戦編が一番好きな理由ですが
私の高校にも私が入学する数年前まで周辺にある勉学と
スポーツ両方に力を入れている県立高校の五つが
五校対校試合という名で一週間から二週間かけて勉強と
スポーツ、そして総合的な能力を競う五校対校試合特有の
特殊競技の三つで競い、総合得点を競う大会が
あったそうです。今では学業の時間が減るからという理由で
廃止されていましたが、私は何年ごとに一回やってくれれば
いいのになあと思っていました。
そんなわけで九校戦編を見たときこんなふうな雰囲気に
なるのかなと思ったのでこの話が一番好きです。
さらにどうでもいい余談
{netabare}
見る覚悟はありますか?本当にどうでもいいですよ。
{netabare}
さすおにこと司波達也の誕生日が私と全く同じだったという
だけです。しかも身長体重もほとんど同じというなんたる
偶然に一人嬉しくなっていただけです。
こんないらない話に付き合っていただき本当にありがとうございます。
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}