kids さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
落ち着いた面白さ、そして癒やし(笑)
原作はライトノベルで、2014年6月に9巻を以って完結したそうです。アニメでは当時出版されていた6巻までがアニメ化されています。
★あらすじ
未来の世界では人類は衰退してしまい数がとっても減ってしまいました。そんな世界の大勢を占めるのは小さな妖精さん達です。妖精さんとの関係を取り持つ調停官を仕事とする「わたし」は、今日も妖精さんと一緒の楽しい(?)日々に身を置くのでした。
★ストーリーについて
この作品は時系列が大幅に崩されています。順番通りに観るには
(11,12)→10→(7,8)→(5,6)→(1,2)→9→(3,4)
と並び替える必要があります。
元の順番で観ると少しずつ過去が明らかになっていく感じなので、逆に先が気になって楽しめました。初見の時は並び替えずに観て楽しんで、もう一周並び替えて楽しむのがいいと思います。
ストーリーは基本的に2話完結で、程よい長さで気楽に観ることができます。おとぎ話のような世界観をとても大事にしているのが伝わってくる作画で、妖精さんや「わたし」をかわいらしく描いています。そして結構笑えます。シュールなツッコミがとてもツボでした。
お気に入りは第9話です。オープニングからずっと笑ってました。
★登場人物について
主人公は「わたし」という可愛らしい女の子です。ルックスに反して現実主義で結構シュールなツッコミを連発します。基本的にこの作品は「わたし」の視点で描かれます。個人的にはとっても好きなヒロインで、このレビューを描いている時点では好きなヒロインベスト3に入りますね(笑)
そしてもう一人、というよりも種族?になるのでしょうか・・・妖精さんを紹介させていただきます。
妖精さんたちは人間さん達の住むところによく現れるちっちゃなかわいい子たちです。楽しいこととお菓子が大好きで、楽しい気分になると勝手に数が増えるという不思議な一面があったりします。しゃべり方も行動原理も独特、というかとっても幼い感じなのですが、とんでもない技術力(?)を持っていて、{netabare}タイムスリップできるバナナを作ったり、ゴミ山を数日で妖精さんの都市に変えてしまったり、{/netabare}とにかくすごいですよ。
作品の中心は妖精さんのいたずらやそれに付随するトラブルだったりすることが多いです。
★その他
OPもEDもとっても好きです。久しぶりに飛ばさずに楽しみました。特にOP中毒になってしまって、見終わった後も何度も楽しみました。
あとひとつ残念なことがあるとすれば、原作を最後までアニメ化できなかったことですね。というのもgoogle先生によると、最終巻でとんでもないことが明らかになったらしく、しかもそれが作品の根幹に関わることだったからです(まさか{netabare}「妖精」と「妖精さん」と「人間さん」と「人間」を区別しなければならなかったとは。そして人間が・・・{/netabare}とは!)。「人類は衰退しました」というタイトルの本当の意味を理解する意味でも続編をぜひ作って欲しいです。
ゆるい空気でファンタジーを楽しみたい方、クスっと笑いたい方、そしてなんとなく癒やされたい方はぜひ御覧ください。
独特の良さがある、とても好みの作品でした。