「THE IDOLM@STER [アイドルマスター](TVアニメ動画)」

総合得点
88.2
感想・評価
2514
棚に入れた
10761
ランキング
124
★★★★★ 4.1 (2514)
物語
4.0
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ぶっちゃけなめてました、すみませんでした。 【72点】

アイドル育成シミュレーションゲーム原作、12(13?)人のアイドルたちとプロデューサーの、サクセスストーリー風群像劇。


■とりあえず感想

結論から言うと、アイマス知ってる方にはたぶん激推しできる。
で、私みたいな「アイドル?AKB?( ゚Д゚)ケッ」「アイマス?(゚⊿゚)シラネ」な人でも、群像劇・ホームドラマとして楽しめる良作だと思います。

キャッチさせていただいてる方のイチオシだったのだけど、正直観る前は全く期待してなかったのです。
原作ゲーム未タッチで、キャラや曲のネタもニコ動で有名なてってってー、とかち、うっうー、72ぐらいしか知らなかったし。
実際1クール目途中まで、「キャラ把握できてないうちから当番回やられても、記号的なキャラのテンプレストーリーにしか思えねぇよ」みたいに、斜に構えて観ておりました。
アイドルソングにしても、OPと千早の「蒼い鳥」はすごく気に入ったけど他はあまり琴線に触れず、「いちいち曲名表示するあたりあざといなぁ」なんて感想を持つ始末。

だったのですが。
1クール目終盤、各人のすれ違いを乗り越えライブに至る展開が丁寧に描かれていて結構引き込まれてしまい。
流石にキャラの性格・特徴とか把握してきたので、15話みたいなキャラの特性を生かしたコメディ回がすげえ楽しかったりし始めて。
なおかつ真、貴音と好きになってきたキャラの当番回を連発され、律ちゃん回も挟んで、20話→23・24話。
演出の力に完全に膝を屈しました、ハイ。
高雄統子さんのお名前はもちろん脳みそに刻み込みましたよ。
25話も大団円、お得意のライブもやっぱり2クール分積み重ねただけあって感動もひとしお、大満足。

総評めいたものを書いてしまうと、正直入り込めない部分はありました。
キャラ一通り理解するまで楽しめなかったし、そもそもアイドルソング好きじゃないから楽曲もフルには味わえてない。
何より、人気に火が付く過程がすっ飛ばされ気味だったり、961プロ関連があまりにもファンタジーだったりで、芸能界のサクセスストーリーとしては不完全燃焼に思える。
原作ファンじゃない者からすれば、当番回圧縮してでもそこを詰めてほしかった気がします。
ただ、各キャラの丁寧な描写を読み取れるようになってからはスタッフのアイマス愛が感じられ、各々が自分の持ち味を発揮した群像劇としては非常に楽しませてもらいました。
終盤数話は、もはや演出の暴力というか、そりゃ感動しますよ。
たぶん2回目3回目と周回するとか、ゲームプレイ後再度視聴するとか、そういうことするとどんどん好きになれる作りなんだろうなぁ。
冬に放送されるシンデレラガールズ、高雄さんが監督みたいだし、スマホゲーやってないけど観てしまいそうな予感。


■キャラの好みとか
{netabare}
ビジュアル的にはショートカットボーイッシュな真が好きです。
欲を言えばもう少し声が女の子っぽければ個人的な好みドストライクなのですが。

ストーリーの中で考えると、やっぱり春香さん・美希。
アイドル詳しくない私は勝手に「美希が一番アイドルとして大成しそう」とか思ってます。
というか、向上心があって、単純に好きなものに対して素直に頑張れて、なおかつ負けず嫌いな人って、どの分野でも強そうなイメージ。
プロデューサーに対する率直・露骨な愛情表現から見える他人の視線に対する鈍感さというか、八方美人になろうとしないストレス耐性とか、輝けそうだなぁと憧れていました。

一方の春香さんは友達になりたいキャラでしょうか。
社会人じゃないので大きなことは言えないけど、学生のコミュニティでも、そこを愛して献身的かつポジティブにみんなに働きかけてつなぎとめてくれる人が、その集団のキーパーソンだったりします。
コミットの薄い立場からは、そういう人にたまに鬱陶しさを覚えてしまったりもするのだけど、でもそういうリーダーがいないと、特に利害が強く一致してない集団は崩壊しそう。
春香さんはポジティブ一直線だった当初から、物語終盤で内省と外からの理想的な働きかけを経て人間的に一皮剥けたわけだし、これからも765プロの中心に居続けてくれるのでは、なんて妄想してます。
正直アイドルよりもプロデューサーに向いてる気もするんだが。

あと、春香さんと美希の良さを併せ持った感じの貴音もかなり好きです。
嫁にしたいのは音無さん。

ということで勝手にランキング
・トップアイドルになれそう編
  1.美希
  2.貴音
  3.Jupiterのセンターのあんちゃん
・友達or同僚にいてほしい編
  1.春香さん
  2.貴音
  3.伊織{/netabare}


■20話、24話の話
{netabare}
一気観してレンタル返却しちゃったので、もう一回観たいなという気持ちも込めてメモ。
シリーズ演出の高雄統子さんという方、11、13、20、24話と、私が気に入った回の絵コンテをことごとく担当されていまして(2話、6話も)。
Wikiったところ、元京アニの演出家さんで「泣ける」演出で有名な方みたい。
京アニ苦手なので存じ上げておりませんでしたが、この人はきっと覚えとくべき。

で、20話と24話のシンクロとか、表情アップに拘らない間接的な会話中の表現だとか、いざ表情映したときの緻密な描写とか、そういう繊細な描写からの激アツ王道演出(EDでのOPシンクロ)とか、月並みに語りたかったのです。
ただ、そのためにキャプ画探してたら、すごく詳しく20話、24話の演出を考察されているサイトを見つけてしまって……。
とりあえずリンク貼っておきます(ネット作法詳しくないので、まずそうなら教えていただければ幸いです)。

20話 http://dynasick.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/20-98b0.html
24話 http://dynasick.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/24-f842.html

もう私に語れることなんて残ってないんですけど、本当に丁寧に作られたアニメだったんですね。
他にも、Wiki覗いたところ、24話の感動を下支えする23話は舛成さんだし、秀逸な律ちゃん回は好きな作品で何度かお見かけした横山さん、4話は鶴巻さんが担当されたりしていて、スタッフさん豪華です。
しかもちゃんと回自体のレベルも高くて、アイマスが好きで理解してくれてる人に作ってもらったんだなぁと、一視聴者として作品とスタッフさんの幸せな出会いに感謝してしまいます。
やっぱりもう一度、しっかり観たいなぁ。

あ、正直作中でちょっと不憫な印象があった響ですが、個人的には24話ラストで最初に春香を見つけたのが彼女なので、その点は響ファンの方々も誇っていいのではと思います。 {/netabare}


【個人的指標】 72点

投稿 : 2014/11/21
閲覧 : 519
サンキュー:

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