あしすと さんの感想・評価

4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

ビックリするくらいのノンストレスアニメ

一言で表現するならタイトルの通りです（笑）


ドラマでも映画でも小説でも漫画でも、もちろんアニメでもですが、ノンフィクションストーリーを構成する場合には、絶対にストレス要素は存在します。

アニメ中心の話にはなりますが、自分がイメージするストレス状況を挙げると
・「敵」が存在する
・気持ちのすれ違いが起きる
・切ない展開がある
・嫌な登場人物がいる
・状況が絵に描いたようにうまくいかない悪循環
・何かを達成するためには他の何かを犠牲にしなければならない
などなど。

ハッピーエンドの物語でも、これらの状況を経たうえでエンディングにたどり着くことが多いはずです。

ちなみにこのレビューの中では、自分は「ストレス要因」を必ずしも悪いものとは捉えていません。
むしろ物語を構成する上では必要不可欠なものです。

だって、物語を見るなら多少のドラマ展開がないとつまんないですもん（笑）


しかし、このDOG DAYS・2期は、本当にそれらのストレス要因が何もないアニメでした！

・登場人物がみんな仲良し
・登場人物に嫌なヤツがいない
・すれ違いなんて起きない（起きそうになってもすぐ解決）
・バトル要素アリの作品なのに「敵」が存在しない

ここまでノンストレスで1クールやっちゃうって、凄いと思います（笑）


1期も完全にノンストレスアニメの部類でしたが、それでも
・「敵」がいる
・仲間を想っての行動とはいえ、すれ違いが起きる
・最終的にはハッピーエンドになるとはいえ、そこに行き着くまでの過程に切ない展開がある
というストレス要因があったのです。

でも、2期では見事なほどにそういう要因がなくなったんですよね。


もうここまでくると、もはや「ひだまりスケッチ」とか「きんいろモザイク」とか「ご注文はうさぎですか？」とかのほのぼの日常系に近いんじゃないかと自問自答してみたりもするんですけど、
なんだかんだでバトル要素がありますし、いくらなんでもそういう作品に近いと分類するのは違う気だろうと（笑）

だから自分の結論として作った言葉が「ビックリするくらいのノンストレスアニメ」なんです（笑）


3期が決定しているようですが、それも2期と同じくらい究極のノンストレスアニメになるのかな？
それともノンストレスアニメの方向性は堅持したまま、さすがに1期くらいのドラマ展開は作るのかな？


個人的には2期のノンストレスっぷりが衝撃だったので、出来ることなら2期と同じくらいのノンストレス3期になることを期待しています（笑）