蒼い✨️ さんの感想・評価
4.2
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
毎回がクライマックス。
このアニメを簡潔に説明すると、
巨大ロボット、超能力、漢(おとこ)、汗、涙という成分で構成されています。
横山光輝先生の漫画が原作となっていますが、本作品は全くの別物となっています。
完全リサイクル・絶対無公害の画期的エネルギーシステム・シズマドライブの発明により、
この世の全ての動力源が従来のものに取って代わり、
石油資源も原子力発電も過去のものとなり人類がさらなる繁栄を迎えたた世界。
実はシズマドライブには世界を滅ぼしかねない重要な秘密みたいなものがあって、
シズマ博士がシズマドライブのサンプルが入った黒いアタッシュケースを逃亡したことから、
今回のお話が始まります。
世界征服を企む秘密結社BF団と、それに対抗するため組織された国際警察機構。
元々争っていた2つの組織の、アタッシュケースを巡っての激化した戦いが物語の中心となります。
主人公である草間大作少年はジャイアントロボの操縦者であり、
国際警察機構に所属しています。
この作品の特徴として敵も味方も超人揃い!例をあげれば、
国際警察機構には、
人間爆弾、テレポーター、人間発電機、仙術使いのミニスカ道士(おっさん)、絶対死なない男
BF団には、
重力使い、衝撃波の使い手、蟲使い、忍者マスター、ザラキとザオリクを使うの霊幻道士、指パッチンで真っ二つ
などなど多種多様。
更にサプライズとしてBF団には孔明やサリーちゃんまでいます。何でもありですね。
ボスは、なんと!バビル2世で3つのしもべまでいました。
一応、本筋として目玉は重量感あふれる巨大ロボット同士の戦いはずなんですが、
主人公である草間大作とジャイアントロボの存在感は上記の人たちのせいで薄いです!
敵組織のロボットもアバンなどで多数存在しますが実際作中で戦っているのは片手で数えられますし!
映像作品としてみた場合、重厚なセル画アニメーションに加えて、
ポーランド国立ワルシャワ・フィルハーモニック・オーケストラによるBGM演奏が臨場感を高めています。
また、大御所声優を多数起用しキャラは、なかなかに大物感を出しています。
すごく…ものすごく豪華な映像作品ではあるんですが
それだけにあの、酷いオチで台無しにされたことが残念です。
詳しくは述べれませんけどね!
あと、今川監督の悪いクセで最後のひと押しで主人公を空気にしてますし。
{netabare}ボスといえるメカ、大怪球フォーグラーを無力化したのは衝撃のアルベルト一人の活躍です。{/netabare}
言い換えると『風呂敷をたたむのに失敗した』
更に言うとこのOVAは今川監督の構想上のエピソードのごく一部みたいですね。
今川監督は風呂敷を広げることにはプロですが、マトモに完結したことが殆ど無い。
このアニメでもですが、予算とスケジュール管理もまずい。
どの原作をアニメ化してもだいたいストーリーが同じになる。
演出家としてはともかく、監督としてはちょっと疑問符がつくと思います。
これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。