かしろん さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
EDがお気に入り
【最終話まで見て を追加】
アニメーション制作の現場を、※実在の人物や現実の作品や出来事とは関係ありません、としながらも、あれやこれやと想像想起させる楽しい物語。
ガルパン総集編2本って現場は戦場だったんだろうな、とか色々思わせる。
【前期EDがお気に入りって話】
はてさて、本作でお気に入りなのはED。
画、そして歌ともSHIROBAKOという作品を締めるEDとして最高に仕上げられている。
画は、曲に合わせて眼帯ドールと腹に傷を持つシロクマが机の上で動き出すというものだが、最初は片手を上げるだけの動きが、徐々に動きが複雑化していき、両手上げをしてジャンプをしだして、というこの画。
SHIROBAKOという物語を見ていたら、いやでもこのEDの綺麗な動きをどう描いてどう動かしているのか気にならざるを得なくさせている。
ちなみに、横にぎゅーと伸ばしているあの動きが特に好き。
歌は、メイン3人で歌うAnimetic Love Letter。
桃井はるこ作詞作曲なんだが、これの歌詞が非常に良い。
なんだかんだと歌っているが、ようは、好きな人=視聴者、LoveLetter=制作したアニメーション、だ。
一週間に一度放送しているアニメーションを視聴者の人は受け取ってくれるかな?というのを、ウザったくないレベルで爽やかに可愛らしく歌に仕上げている。
本作を見ていると、アニメを批判しにくくなってもくるが、批判するのも愛のうち。
愛情の反対は無関心なんだよ。ってことで、これからもダメなものはダメと言い続けましょう、理由付きでね。
【12話まで見て】
{netabare}えくそだす編終了。
アニメ制作の現場を虚々実々綯い交ぜにし、程々なギャグと程々なパロと程々な熱さをトッピングとして、基本展開はベタながらも見終えてスッキリするアニメに仕上げた。
この辺は、表層上に女の子と戦車を配して、ベタながら熱い展開で見終えてスッキリするガルパンをやった監督らしい手腕なのかな。
全くもってお見事。
何より良かったのが12話ED。
当感想タイトルや上記どおりEDの画と曲をかなり気に入っているわけだが、12話EDは更にお気に入りになる良い変更があった。
そう、ラブレターを受け取ったのである。
全員が魂を込め渾身の作品とすればそれはきっと視聴者にも届くはずだ受け取ってくれるはずだ、という希望であり願い。
ベッタベタだが熱くワクワクするような12話見せられたら、そりゃもう受け取りますよってなもんだ。
13話からは新シリーズ開始。
一つの頂きを目指す5人はまだ絡み合わない。
どういう展開で別々の道を登らせ、共に頂上へと至るのか。
最終話まで楽しめそうである。{/netabare}
【18話を見てメモ】
ガールズ&パンツァー ブルーレイ6巻特典冊子座談会より
{netabare}渕上 最初は、可愛らしいキャラクターに合わせて、頑張って可愛くしようっていうのが出過ぎちゃってたみたいで。「そうじゃなくって、そうやって喋ってる感じそのままで」と言われたんです。
居残りまであったかは分からないが、本編と被るエピソード。
ガルパン主役西済みほcv渕上舞さんも役に恵まれず・・・という状況だったし。
SHIROBAKOってのは、本当に色々な積み重ねが詰まってるんだろうな、って。{/netabare}
【最終話まで見て 文句無い良作】
{netabare}繰り返しになるが、ガルパンの監督らしい良作。
アニメ制作アニメというひねった設定で表層を覆い、物語の展開は、その分ひねらず、ズドンと直球勝負。
ギャグとシリアス、緩急の使い分け、挫折と成長、トラブルとその突破、見事な配分で2クール走りきった。
見様によっては”ご都合主義”と取れなくもないが、このアニメにおいては、それを言っちゃ無粋ってもんですよ、と。表層がひねってるのに、物語までひねらしちゃったら、見てるこっちもグチャグチャになっちゃいますよ、ってなもんです。
メイン5人の成長物語としてもよく出来てるし、ずかちゃんのスタートラインへの立ち方といったら、もう、思わずホロリですよ、えぇ。
前期に続き、後期のEDも良く、ラス前回で締めに全員がジャンプしている画を使ってくる反則。
もう、とことん王道だなぁ。
噂によると、もともとは4クールで企画されてた、とか。
1クール☓2って形で良いので、続編を期待したいです。{/netabare}