みのるし さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
非常に難解
世界はそう単純にええとか悪いとかそおゆうことで割り切れるもんではありませんのや!とゆう製作者側の意図を伝えたかったからに他ならないと思うのですよ。
よく見ないとわかんないとゆうか、よく見てもわかんないとゆうか、とにかく世界の成り立ちを箱庭で表現したような作品なんですな。
人間とゆうのは実に難解な生き物やないすか。
平和を望みつつ戦争をする。
人を愛しみつつ殺しもする。
世の不条理にさいなまれつつ恨みながら神を崇める。
・・・とかみたいな。
その人にとってはどっちも同じ意味なんだけれど、やることは真逆なとゆうかですね。
そおゆうことを物語のテーマに添えるとこおゆうふうにならざるをえんのですよ。
と思いました。
だってですな、結局なんやようわからんやないすか。このハナシ(笑)。
戦争が人にとって災悪であることは間違いないのだれど、悪なのか?
それとも許されるべきものなのか?
殺し合いをする人は絶対的に悪なのか?
それとも許されるべきものなのか?
心の解放を求めて信仰することは良いことなんだろうけども、排他的になることが余儀なくされてもそれは許されるのか?
・・・等。
この物語ではなんの答えも提示していません。
亡念のザムドよ!答えよ!
ただ、世界の成り立ちを例えばなしでこんこんと説いている。
そんな物語だったと思います。
それで、このハナシはおもしろかったのですかと問われれば
・・・ええ。面白かったんです。とボクなら答えます。
世の不条理やタブーを表現するのに、やっぱり最高のメディアだと思うからです。
いくら特撮技術が進歩しても、この世界観はアニメーション以外では絶対に表現できないと思うからです。
見る人それぞれの世界観や人生観によって名作にも駄作にもなりうる。
また賛同できる・賛同しかねるといった価値観もおそらくはありうる。
非常に厄介な作品でした。
でもまあ、日常の狭い世界を深く掘り下げて考えさせられるハナシもボクは大好きで、それもアニメーションならでわのだいご味だなとも思うのですが、こおゆう骨太の大作アニメーションとゆうのんを見て、世界に思いをはせるとゆうのもたまにはいいもんですな。
お時間と心に余裕のあるときにご覧になることをおススメしますです。