「風の谷のナウシカ(アニメ映画)」

総合得点
90.7
感想・評価
1970
棚に入れた
12655
ランキング
50
★★★★★ 4.2 (1970)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【 風の谷のナウシカ 】

少年の俺が初めて映画館で風の谷のナウシカを観た時、
とんでもない衝撃に胸を貫かれたのを、今でもはっきりと覚えている。
その時俺は、将来、ナウシカと結婚しよう!と思った。
したいではなく、しよう!だった。w
※銀河鉄道999のメーテルにも、そう思っていたような。。

ナウシカのエンディングは、非常に感動的だか、
実は、俺はオープニングも凄く気に入っている。
物静かなメロディーで始まり、遠い未来の物語のはずなのに、
遥か昔の異国を想わせる見事な雰囲気で始まる。

そして、冒頭から恐ろしい巨神兵が現れる。

これは、俺の勝手な想像だが、宮崎監督は核兵器の象徴として、
この巨神兵を描いたのではないかと思っている。
その後、何処までも広がる壮大な腐海の森の上を、
一直線に、ナウシカのメーヴェが真っ青な大空を切り裂いて行く。
http://perfectnet1004.blog.fc2.com/img/201411180546261ec.jpg/

この僅かなシーンで宮崎監督は、少年が心に描く世界を見事に表現している。
大空、飛行機、少女、そして、行く手を阻む恐怖。。

非常に短いが、素晴らしいオープニングだ。
これは正に、天才にしかできない芸当だ。

更にナウシカで感動するのは、蟲たちの描写だろう。
宮崎監督は、少年の頃に沢山の虫に触れていた事が、俺にはすぐに分かった。

蟲の中でも重要な位置付けにある王蟲。
王蟲って何処かで見た事あるよなぁ。。と思っていたけど、
大きな蟲だから、すぐにはピンと来なかったが、
原形となった虫は、ダンゴムシだと思った。
※俺の勝手な想像。

少年にとって、ダンゴムシは小さいけど、心の中ではとても大きな存在なのだ。
石を動かしてその下にダンゴムシを見つけた時の感動は、少年だけの宝物だ。

また、宮崎監督は飛行機の描写が素晴らしい。
未来少年コナンに出て来るギガントやトルメキア帝国の飛行機、
ラピュタでムスカが乗るゴリアテなど、どう見ても、翼の揚力だけでは
絶対に浮上しないと思われるような胴体を持つ飛行機が、
圧倒的な存在感で空を飛んでいる。

幼少の宮崎監督が見たアメリカの爆撃機が、そのような圧倒的存在感を
持っていたのではないかと、俺は感じた。

それでも、なんだかんだ言っても、最大の見せ場はやはりエンディングである。
金色のじゅうたん(王蟲の触手)の上を、真っ青な服を来たナウシカが、
最高の笑顔で両手を広げて歩いている。何回観ても必ず涙がこぼれるシーンだ。
こんな完璧少女見た事無い。。
http://perfectnet1004.blog.fc2.com/img/201411180559292b1.jpg/

唯一、何故だかそう思うのが、死んだお袋が少女だった頃、
きっとこんな感じだったんじゃないかと思った。。
冷静に考えたら、超ミニスカートで、すげぇーでっかい、おっ○いなのに、
ナウシカには、厭らしさを感じない。(たぶん。w)
※最後のカッコさえ無かったら。。やっぱり、残念な奴だよ。君は。。w

少年の宮崎監督が、どれ程純粋な少年だったかは、
容易に想像がつく、見事な作品である。

投稿 : 2014/11/18
閲覧 : 282

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