オキシドール大魔神 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
作品タイトル通り、ルルーシュが反逆していく物語
シナリオなどには特に文句がない。1話がピークで、そこから右肩下がりとか、序盤は説明などで退屈で、後半面白いとかならいくつかあるだろうが、ギアスは1話の「なんだ、貴族か」からアクセルがかかっていて、さらに右肩上がりの展開。先が気になる引きの上手さは尋常ではなかった。ルルーシュの作戦がハマり無双している時はカタルシスがあったし、マオとの心理戦やスザクとの共闘も良かった。ビデオ映像のトリックが批判されているのをたまに見るが、あれはちゃんとタイムラグがあるのを提示していたし、それほど無茶な展開ではないと思う。ルルーシュは天才設定なので、むしろこの程度の芸当はやってくれてもいいレベル。なかなか重い展開の連続だが、ギャグ回が清涼剤になっている構成も良い。ただ、自分は2期が終わった後に一気にまとめて見たので良かったものの、リアルタイムで見た人は、あの打ち切りエンドのような最終回や、23話では悶えるレベルだったのではないかと思う。仮に引きを意識した作りだったとしても、何かしらの区切りはつける配慮はあってよかったのではと思う。二期も含めての話になるが、サブタイトルや次回予告のナレーションもリンクしていたりする時があるなど、細かいところにもいろいろ仕込まれている。
キャラは、主人公のルルーシュは若干癖がある。クロヴィス殺害以降は、ブリタニア人をはじめとして、他人を殺害するのは何ともなくなるが、親しい人自身が死ぬならまだしも、親しい人の親族が死亡したと判明した程度で、復讐をやめようか迷うほどに動揺するそのギャップには面食らうかもしれない。もっとも、そのような描写が人間味を表現しているとも言えるだろうし、赤の他人は平気で蹴落とせても、親しい人やその親しい人の大切な人には感情移入してしまうのが、人間という生き物かもしれないが。
OPは比較的酷評である解読不能も含めて好き。特にCOLORSは曲も映像も良かったし、マイナーチェンジも良かった。BGMも良い。アリプロは嫌いなので前期EDは好きではなかった。モザイクカケラは好き。作画はさすがのサンライズ、高水準でまとまっている。声優もそれなり。キャラデザにはクセがあるものの慣れれば問題ないレベル。
ロボットが出るが、ロボットがメインなわけではないので、ロボット物がダメな人でもハマれる可能性は十分ある(自分がそうなので)。