北山アキ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
感情こそが世界の法則
1期の感想
http://www.anikore.jp/review/964516/
2期のOP凄いな。よくこんな難しい歌を…
演奏も東京事変のようなテンションの高さとドライブ感でカッコイイ。
7話目まで観て {netabare}
物語は1期からのぼっち、近親愛者に続いて、
パーソナリティ障害者ばかりが登場。
WIXOSSは社会に居場所がない人間のたまり場ということか。
現実世界は清濁併せ呑む、いわば灰色の世界で、
黒だけでなく、白にも生き辛い場所と考えれば、
白の使い手であろうルウ子も実は社会不適合者の一人なのだろうか?
そうは見えなくても、少なくとも異端者ではあるのだろうな。{/netabare}
8~10話がとても面白い。{netabare}
8話で覚醒して蒼井晶になったアキラッキーことアキラブリーが
バトルフィールドの外で拉致に次いで傷害事件まで起こす。
9話ではチヨリとエルドラに泣かされた。
10話でクライマックスへの道筋が示される。
結局、ウィクロスとは一人の女の子の気分なのだ。
世界は私の気分と気持ちで出来ているby繭
別にそれ以上のルールも法則もない。
しかし、繭の世界が唯一無二の完結した世界ではない。
個人個人が私の世界を持っていて、複数の少世界が並立している。
だから、繭の思惑通りに他人の世界が振り回せるとは限らない。
繭自身も、白と黒という自分の感情を持て余し気味だ。
未完成で、不定形で、存在さえ定かではないのが世界=個人なのだ。
「まどマギ」の、世界には個人の思いを超えた法則(理)がある
という理屈っぽい思想とは対照的だ。
(設定に拘る人にはウィクロスの設定は受け入れ難いのかもしれない)
「まどマギ」と違い、個人が世界に従属していない世界なので、
世界を変えるために個人をやめる必要は無さそうだ。
{/netabare}
最終話感想{netabare}
とにかく画がきれいだった。
1期からずっとネタ的な面白さのほうが勝ってるアニメなので、
「少女の成長物語でした」みたいな最後のモノローグに唐突感を覚えつつも
演出の良さのおかげで十分に納得できる締まり方だった。
このアニメはいつも曇天だったから、
台風一過のような清々しい青空の効果が絶大なんだろうな。
ゲインとロスはゼロサムじゃないし、因果関係も無いという考え方は大切だと思う。
アニコレのランキングを見るたび、もっと評価されてもいいのにと思う
作品のひとつです。
{/netabare}