「ゆるゆり(TVアニメ動画)」

総合得点
84.7
感想・評価
2496
棚に入れた
12099
ランキング
280
★★★★☆ 3.8 (2496)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.1

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セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

\アッカリーン/

じりじりと面白くなって行きましたね、ゆるゆり
5話のあかりレイプ回からでしょうか、最終回を迎えてみて、夏期一番楽しみにしていた作品はこれなのかも知れません


やらら持ち上げられてたとか、対抗馬が少なかったとか、そういった表面的な部分もあるのでしょうが
コミック百合姫の知名度を飛躍させ、百合ブーム再来を確たるものにしたのは、こういうのが観たかった!的我々視聴者のニーズを満たしたのが大きいのではないか、と思うわけです
”女の子のキャッキャウフフ”、佐藤順一氏の発言を借りれば、”学園もので女の子が大勢いて大きなドラマはなくストレスを感じる事件もなく恋愛もないもの”
非常にクリアな形で、この要求が満たされているのが、ゆるゆりという作品でなのではないかと
ゆるゆりは、じめっとした雰囲気のある”百合”を名に背負いながら、百合作品独特の心苦しさを感じられない
”ゆる~い百合”と言いつつも寧ろ、百合作品として見るべきなのか危うい
青い花やささめきことより、あずまんが大王をベースとしたほのぼの日常アニメ(けいおんや苺ましまろ)のミームを受け継いでいると言えましょう
じゃなんだと、本編では一緒に寝たり、キスしまくったり、これってガチ百合作品ってことじゃないんですかと
ひだまりスケッチでは添い寝イベントもありましたし、苺ましまろのOVAで美羽と千佳ちゃんのキスシーンもありました
みなみけでも、夏奈が千秋にキスを迫るシーンが初っ端からあるなど、今時の日常系アニメではよくある光景と化しています
そもそも、典型的百合作品における百合は、男女恋愛と同等のそれを同性で築く所にゴールがありますが、
ゆるゆりでのそれは、お話したい、お友達になりたいというような、微笑ましい仲良しこよしな関係を軸とする
それは、本命カップリングがいまいち雑な感じを見ても明らかです
その点でいえば、これを百合作品として見るのは早合点だと思っています
ところが、思考をz軸に広げるなら、この作品の持てる可能性を見止めることが出来ます
それとは、ゆるゆりによって百合アニメ発展への活路が開かれるということです
ここは大野さんの如く、”百合が嫌いな男子なんていません!”と声高々に叫びたいのですが、そうは簡単にいかないのが現実
百合豚アニメなどと形容され、何かと白い目を向けられる傾向にあるジャンル・・・
内容は日常系であったとしても、パッケージだけ見ればゆるゆりは百合作品に思えるわけで
百合成分を重点的に見ているのではない人々(=百合以外の部分でも面白さを感じる人々)は当然、”自分ってひょっとして百合男子!?”と錯覚することも考えられます
そしてその真偽を確かめるべく、或いは、単純な好奇心で、他の百合作品も見てみようかなという気になります
その意味では、ゆるゆりが、百合アニメの未来を背負って立つ逸材であることは疑いようもありません
アニメとして栄華を極めるだけでなく、百合隆盛を牽引していくこの作品に、自分は高評価を授けたいですね

監督は太田雅彦氏、氏の監督作品と言われて思いつ作品は、「みなみけ1期」、「みつどもえ」
みなみけなんかは、あの絵柄ではありますが、話の造りとしては理に適っており、キャラの可愛さも強ち失われておらず、評判が良いですよね
対してみつどもえは、可愛さを捨てて笑いを取りに来た作品で、私は嫌いじゃなかったのですが、丸井三姉妹他のお下劣なギャグパートには少し距離を感じた人もいたのではとは思うのです
下ネタは確かに手近に笑わせることが出来ますが、萌えアニメにおいて、汚さを見せることは徒になります
ゆるゆりでは、その辺、安定した造りになっていて、あまりストレスを感じることがない
始まる当初は、どちらの方向に転げるか心配だったのもの、みなみけ方向に軌道が乗り、じわじわと面白いに収束していきました
あるまじきテンションの高さも、作品の持ち味と理解するのに時間は掛かりませんでした
過去作品を揚棄し、完成された作品をここに生み出したのだと思われますね
勿論作画的見所も語るに外せません
太田監督自前の背景動画の多用が、良い具合に機能していますし
5話のあかりとちなつの追いかけっこや、10話の枕投げ等、佐藤利幸氏のカットが巧く活かされてます
流石今ノリに乗っている動画工房制作とあって、作画はばっちり決まっていますね

メイン四人は新人ですが、前途有望な人選ですね
一応津田美波さんは、声識があるですが、”名前を言ってはいけないあのアニメ”の役なんで・・・
個人的注目株は赤座あかり役の三上枝織さんでしょうか、本編はさることながら、コミック百合姫のCMや、公式サイトの今週のあかり、前拝見させていただいた、ニコ生のイカ娘とのコラボの奴なんかでも、声優としてのバイタリティというか、力強いものが感じられ、好感触です
脇には、藤田咲さんや豊崎愛生さん、加藤英美里さんや三森すずこさんなんかが起用され、どなたも良い演技をしなさる
三森さんは、最近アニメでよくお名前を見ますが、どうなんでしょうかね、声優もやるみたいな感じでしょうか
ミラクるんのライバル魔女っ娘、ライバるんの声優さんは、鹿目まどかでお馴染み悠木碧さんですね
最終回の一幕は、それも含めて、私なんかはグッと来るわけですけどね
というかミラクるんは別で、スピンオフ作品として見たいかもしれない、俺妹のメルルなんかもそうなんですが

ゆっりゆっらっらっらっらゆるゆりwwwだいじけんwww
よっしゃいくぞーwwwわんつーさんしーwww
さて、良い曲ですねぇ、OP「ゆりゆららららゆるゆり大事件/七森中☆ごらく部」
ついつい口ずさんじゃいますね、夏期はアニソンが充実してます、名曲が頻発して
ED「マイペースでいきましょう/七森中☆ごらく部」も、サイリュームの降りやすそうな、聞いてて飽きない曲ですね
今期はアイキャッチの長さに定評のあるシーズンでしたが、ゆるゆりのそれは代表格でしょう
各々キャラソンを流してのプロモーションになっており、印象を植え付けてCDを売r(ry
目新しい技法で純粋に好きですね、キャラソンって、カラオケ回くらいでしか触れることないですから、良い方法だなとは思いました
ライブイベント行きたかったんですけどねぇ、落選続きで、、、悲しい。。。

私の好きなキャラは無論、赤座あかりちゃんですよ
ほんとは出来る子\アッカリーン/、出番がないだけ\アッカリーン/
そんなあかりちゃんも、無視されるのは当然のこととして、粘土で模造した頭で弄ばれたり、逃げてる途中で見捨てられたり、爆発したり、ネタじゃ済まされないところまであかりイジメはエスカレートし、見てて心が痛みました
と思ってアンチスレを見てみたら、あかりが不憫とか扱いが悪いとか、作品のクレームよりあかり擁護意見が大半で、少し心が温まりました
前はひどかった書店でのあかりスルーも、最近はだいぶ収まって、あかり押しのコーナーも作られていると聞き、嬉しい限りですね
こんな良い子はあかり以外にいません、過去回in11話の元気なあかりも可愛いですけどね


まぁ好きな作品でありますよ
一迅社の社運が掛かっていたらしい(笑)ゆるゆり、大変優秀な作品に出来上がってて、私は大満足でした
取っ付き易いタイトルだと思うので、是非見て欲しいですね

あと、\アッカリーン/

投稿 : 2011/10/06
閲覧 : 564
サンキュー:

30

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