Eila✝ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
連合軍第501統合戦闘航空団の登場人物(めちゃくちゃ詳しく)
宮藤 芳佳(みやふじ よしか)
声 - 福圓美里
年齢14歳(アニメ版の節では以下全て物語開始時点(1944年)の年齢)、身長150cm、誕生日8月18日。
所属 - 扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊、階級は軍曹(OVA版では上等飛行兵曹)。
使用機材 - A6M3a零式艦上戦闘脚二二型甲(第1期最終話にて本来の所有機は喪失しているため、第2期では美緒の同型機を引き継いで使用している)、第2期第8話以降はJ7W1震電。使用武器は九九式二号二型改13mm機関銃、M712シュネルフォイアー。使い魔は豆柴の「九字兼定」。日本海軍で言う兵用第二種軍装の上衣と、その下にスクール水着に似たボディスーツを着用。通称「ちびっ子」、「豆藤」。
イメージモデル - 大日本帝国海軍航空隊の通称「空の宮本武蔵」武藤金義(撃墜数35)。
本作アニメ版の主人公。扶桑・横須賀第四中学校の女学生だったが、ウィッチとしての高い潜在能力を見込まれて美緒にスカウトされた新人。元々は治癒能力者であり当然物語開始当初は実戦どころか飛行経験すらゼロであった。誰とでもすぐに仲良くなれる明るい性格で、純朴で何事にも前向きで一所懸命。時にその真っ直ぐさゆえに周りが見えなくなり、戦闘でのピンチを招くこともある。自らの魔力の強大さを自覚しつつ、それを人々を救う力として使いたいと強く願っており、いざという時にはその潜在能力を発揮し、驚くべき活躍を見せることがある。
働き者で平時はリネットと共に基地の家事を担っている。料理も得意だが和食限定で、人の好みよりも栄養や健康に対する効果を重視する傾向がある。OVA版では、隊の皆に納豆を振る舞い、ペリーヌから「腐った料理を出しての嫌がらせか」と誤解による抗議を受けており、テレビアニメ版でも似たような展開が見られた。胸は小さめである。一方でリネットやシャーロットの巨乳を見て少々よこしまな感情を抱くような感性も併せ持っているようである。
ストライカーユニットの開発者である宮藤一郎博士を父に持つ。母親と祖母もウィッチで、成人しても治癒能力を失っておらず診療所を営んでいる。本人もいずれは診療所を継ぐ意向で、父の訃報のトラウマから戦争を嫌い美緒のスカウトにも応じなかったが、父の消息を確かめるため渡英した際に対ネウロイ戦の現実を知り、自身の果たすべき役割を悟って「STRIKE WITCHES」に入隊した。漫画版『天空の乙女たち』では扶桑で醇子に勧誘されて入隊し、横須賀の養成学校で訓練を受けた後にブリタニアに配属されている。
その血筋のせいか、強大な魔力を秘めており、ストライカーユニットを初めて装着しての飛行に成功し、潜在能力の証でもある防御シールドはネウロイの集中砲火においても余裕で受け止められる程の巨大なシールドを展開できる。しかしあまりにも強大すぎるため、力の制御は上手く出来ない。半ば勢いで軍に志願したため、軍隊の内務事情や知識には疎い(自分が本来は扶桑の航空隊に所属していることすら知らなかった)。
ガリア解放後は扶桑に帰国して復学し、中学卒業後は当初の予定通り自宅の診療所を手伝っていたが、ネウロイの再侵攻を知り、かつての仲間達を救うために美緒の制止を押し切って参戦する。一度は強大になりすぎた自らの魔力を零式ストライカーが受けとめきれず、空を飛べなくなるという失望を味わったが、父・一郎の残したテクノロジーによって完成した扶桑最強の新型機「震電」によってケタ違いの防御力と攻撃力を得ることになった。これによっていわゆる「ひよっ子」の状態を抜け出し、一人前のウィッチに成長しつつある。また、この時は死を賭して扶桑艦隊を退避させようとしたリネットの行動に狼狽し、リネットを追い詰め、結果的にいたぶる形になった新型ネウロイに対し激怒するなど、これまでになかった表情をみせている。ロマーニャのネウロイとの最終決戦で烈風丸に自身の魔法力を全て注ぎ込み「真烈風斬」にて美緒を取り込んだネウロイを倒すが、それと引き換えに自身の魔法力を全て使い果たしたため、ウィッチとして空を飛べなくなった。ロマーニャ解放後は、軍を退役して自宅の診療所を手伝っている。
坂本 美緒(さかもと みお)
声 - 千葉紗子(第1期)→世戸さおり(第2期)
年齢19歳、身長165cm、誕生日8月26日。
所属 - 扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊、階級は少佐(OVA版では少尉)。
使用機材 - A6M3a零式艦上戦闘脚二二型甲(第1期)→N1K5-J紫電改五型(第2期)。使用武器は九九式二号二型改13mm機関銃、扶桑刀(銘なしの刀)(第1期)→扶桑刀「烈風丸」(第2期)。使い魔はドーベルマン。日本海軍で言う士官用第二種軍装の上衣と、スクール水着に似たボディスーツを着用。通称「サムライ」。
イメージモデル - 大日本帝国海軍航空隊の通称「大空のサムライ」坂井三郎(撃墜数64)。
芳佳と同じ部隊所属の上官。今次大戦の開戦以来、数多くの戦いを経てきたベテラン。部隊では現場での戦闘指揮官と、芳佳ら新人を鍛える教官を務める。右目は魔眼で、普通より遥かに遠くを見渡す事ができ、ネウロイの弱点である「コア」の位置を見分ける能力を持つが、普段は眼帯で隠している。地上雑務の多いミーナに代わって戦闘指揮を執る事が多い。
豪放磊落で気さくであり、「はっはっはっ」と高笑いする姿が印象的である。マンツーマンの訓練は時に厳しく、周囲から鬼教官とみられることもある。しかし、それは部下や同僚を未熟なまま戦わせて失いたくない一心ゆえである。芳佳の才能に期待をかけ、厳しくも温かく導こうとする。現在の容姿や振る舞いはかつての自らの師、北郷章香と似通っており、自らが若者を指導する立場となった現在でもかつての師に対する憧れを持っている。皇国海軍の慣習に従い芳佳とは階級でなく名前で呼び合っている。
零式などのストライカーユニットの開発にも深く関わっており、宮藤一郎博士とも面識があった。漫画版『ストライクウィッチーズ零』では、ウィッチになったばかりの幼い頃の姿が、また小説『スオムスいらん子中隊シリーズ』ではルーデルの語りの中で少尉時代の彼女が描かれている。
ガリア解放後は扶桑に帰国して海軍教練所の教官を務めていたが、ネウロイの再侵攻により前線復帰する。第2期では20歳になっており、年齢による魔力の衰えのため、魔法シールドは張れないが新型魔導エンジンを備えたストライカーユニット「紫電改」と自身の魔法力を込めて打った扶桑刀「烈風丸」を用いて戦う。烈風丸は刀身に術式が施してあり、刀自体がシールドのようなものであるため、ネウロイのビームを斬ることができるが、使用するウィッチの魔力を吸い取る諸刃の剣としての側面を持ち、本人は残り少ない魔力も吸い尽くされることを承知で、扶桑に伝わる奥義「真烈風斬」を会得するために必要であると語っていた。そして、最終決戦を前に飛ぶことも困難になるほど魔力が減耗した彼女は、ミーナに戦いを止められるも、「11人の仲間でいさせてくれ」と号泣しながら懇願した。最後まで現役ウィッチであることにこだわり続けた美緒は、勝利の代償として自らと芳佳のウィッチとしての力を失ってしまうことになった。しかし、芳佳と共に「願いを叶えた」彼女は穏やかな心で物語の結末を迎えた。
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ(Minna-Dietlinde Wilcke)
声 - 田中理恵
年齢18歳、身長165cm、誕生日3月11日。
所属 - カールスラント空軍JG3航空団司令、階級は中佐。
使用機材 - Bf109G-2(第1期)→Bf109K-4(第2期)。使用武器はMG42。使い魔は灰色狼。穿いているものはエンジ色のローレグ(第1期)→濃い赤紫色のローレグ(第2期)。通称「スペードのエース」、「フュルスティン(女公爵)」。
イメージモデル - 旧ドイツ空軍の通称「フュルスト(公爵)」ヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケ(撃墜数162)。
「STRIKE WITCHES」の隊長。なんでもそつなくこなせるが、特に歌が得意。幼少のころから歌手を目指していたが、戦争のために断念し、ウィッチになる道を選んだ。
物腰は柔和で、その思考も型にはまらず部下に自発的に自由に行動させる主義である。常に笑顔を絶やさないが、本気で怒ると容赦がなく、ペリーヌやフランチェスカもそんな時の彼女の前には恐れをなすほどである。また、部下を犠牲にするような理不尽な指令に対しては、上層部に対して真っ向から対決する気概も持つ。しかし、その心根はやはり歳相応の少女のそれであり、過去の悲しい体験から、大切な人を失うことを何よりも恐れている。そして、心理的に追い詰められると逆に規則にすがって融通の利かない言動に凝り固まることもある。人間として大きな欠点はないが、唯一変わった所は、「味覚が一般的な人のそれとは違う」ことである。
ウィッチとしても戦闘力は高く、150機を超える撃墜スコアを挙げている。固有魔法による超感覚で、遠くの声や気配を知ることができ、しかもそれを立体的に空間として把握することも可能である。また、美緒と手を繋ぎ、魔眼と一緒に使うことで巨大対象物の内部構造を知るという複合技も見せた。
ガリア解放後はカールスラントの前線に戻り、エーリカ、ゲルトルートと共に祖国を奪還する戦いに身を投じていた。しかし、ロマーニャでのネウロイ出現により、501部隊の再結成を上層部に呼びかけてアドルフィーネのお墨付きを得た上で、芳佳と美緒の救援に駆けつける。以前に比べてデスクワークや航空管制を執る事が多くなって出撃の機会が激減しており、撃墜数も199機で止まっていたが、第2期第7話で基地に侵入していた小型ネウロイを本人にとっては不本意なかたちで「撃破」した事により撃墜200機を達成、これまでの部隊指揮官としての功績と合わせて、本国より勲章(宝剣付柏葉騎士鉄十字章)を授与された。
リネット・ビショップ(Lynette Bishop)
声 - 名塚佳織
年齢15歳、身長156cm、胸のサイズは88㎝、誕生日6月11日。
所属 - ブリタニア空軍第11戦闘機集団610戦闘機中隊、階級は軍曹(第1期)→曹長(第2期)。
使用機材 - スピットファイアMk.IX(第1期)→スピットファイアMk.22(第2期)。使用武器はボーイズMk.I対装甲ライフル、ブレン軽機関銃Mk.I。使い魔はスコティッシュホールド(立ち耳種)。穿いているものは白のローレグ。通称「リーネ」。
イメージモデル - このキャラのみ他のものとは異なる元ネタの取り方がされており、OVA版付属のイラスト集のキャラ紹介の文章でも元ネタにはもう一ネタ仕込んであるとの記述がある。姉であるウィルマともども、第一次世界大戦のエースであるイギリス空軍に所属したカナダ人のウィリアム・ビショップに関係の深い人物だと思われるが、公式な見解は明らかになっていない。
芳佳と同期に配属された新人である[13]。裁縫、編み物が得意で家庭的。基地では芳佳と共に家事を担っている。仲間たちへの気配りを欠かさない。
対装甲ライフルでの長距離射撃に秀でており、固有魔法で視力を上げることによりスコープなしでも約1km先の標的も狙撃することができるが、故国ブリタニアを守る使命感から来るプレッシャーもあって、訓練での成績を実戦でなかなか発揮できずにいた。最初は才能を買われてやってきた芳佳に対して距離をとるが、2人で訓練を重ねることで次第に心を通わせ、協同で初撃墜の戦果を挙げて以後は親友となる。以降は公私共に2人ペアで行動する事が多い。
基本的に争いは好まない性格だが、大切に思う人のためにはすべてを投げ出す覚悟を見せるときがあり、こうだと決めると頑固なところもある。芳佳が人型ネウロイとの接触のため脱走した際も、一度は行動を共にしようとし、最後には彼女を信頼して送り出している。
密かにシャーロットに次ぐ巨乳だが、本人はあまりその点に言及されたく無いようであり、サイズを実測値より明らかに小さく自己申告している。
ガリア解放後はペリーヌと共にガリア復興の事業に参加していたが、ロマーニャでの異変を知り世界中に向けて救援を呼びかけ、ネウロイ討伐に参戦し芳佳と再会した。
ペリーヌ・クロステルマン(Perrine-H.Clostermann)
声 - 沢城みゆき
年齢15歳、身長152cm、誕生日2月28日。
所属 - 自由ガリア空軍第602飛行隊、階級は中尉。
使用機材 - VG.39(第1期)→VG.39bis(第2期)。使用武器はレイピア、ブレン軽機関銃Mk.I。使い魔はシャルトリュー。穿いているものは黒のストッキング。通称「クロステル」、「ブループルミエ(青の一番)」。
イメージモデル - 自由フランス空軍のフランス人トップエースピエール・クロステルマン(撃墜数33)[15]。
ガリアはパ・ド・カレーの貴族の子女で、家族と故郷をネウロイとの戦いで無くし、ブリタニアに渡って自由ガリア軍に志願してウィッチとなった。非常にプライドが高い上、自分より能力で劣る者にきつく当たることが多いが、自らの使命のために虚勢を張っている節もある。また金髪で眼鏡をかけており、エイラからは「ツンツンメガネ」と呼ばれている。胸は小さく、芳佳には勝っているもののいい勝負であり、本人としてはかなりコンプレックスを感じているらしい。
美緒の人柄に心酔しており[16]、当初、彼女と親しげな新人の芳佳を「豆狸」と呼ぶなど目の敵にしていた。しかし、ゲルトルートに関わる戦いの中でミスをしてしまい、その時からは芳佳の能力を認めるようになった。
戦闘では協調性を欠き、衣装も支給の軍服でなく自己調達である。しかし、故国ガリアを失地回復することに強いノブレス・オブリージュ(高貴な義務)を感じており、ウィッチとしての誇りは人一倍強い。ガリア解放後もその気持ちは変わっておらず、アニメ第2期中では給料、貯金の全てをガリア復興財団に寄付しているとの描写がある。
第1期のラストで故国の解放を成し遂げた彼女は、リネットと共に荒廃した国土の復興に力を振るう。そして、ロマーニャの異変に呼応して美緒の元に馳せ参じた。第2期においては、故国を取り戻したことにより精神的に余裕が生まれたのか、口の悪さは相変わらずながらもリネットや芳佳への気遣いが見られるようになった。また、以前はやや険悪な雰囲気すらあったエイラ、サーニャ、フランチェスカ、シャーロットとも関係の改善が見られ、部隊の仲間とより溶け込みつつある。
固有魔法は雷撃系で、戦闘時には一定の範囲内にいる標的に雷で攻撃することができる。また、そのエネルギーを掌に集中させることにより高威力で放電し、分厚い装甲板をも切り裂くことが可能である。しかし使用した後は静電気で髪の毛などが逆立つため本人はあまり使いたがらない。この技を使う時彼女は「トネール」と叫ぶがこれはガリア語(現実世界でのフランス語)でいう「雷鳴」(tonnerre)であり、また「畜生!」「この野郎!」という意味のスラングでもある。
エーリカ・ハルトマン(Erica Hartmann)
声 - 野川さくら
年齢16歳、身長154cm、誕生日4月19日。
所属 - カールスラント空軍JG52、階級は中尉。
使用機材 - Bf109G-6(第1期)→Bf109K-4(第2期)。使用武器はMG42、MP40。使い魔はダックスフント。ドイツ空軍のフリーガーヤッケ(飛行兵用ジャケットの意)をモデルにしたと思われる黒の上衣の下に、薄緑のローレグを穿いている。通称「フラウ」、「黒い悪魔」。
イメージモデル - 旧ドイツ空軍の通称「黒い悪魔」と呼ばれた史上最多の撃墜王エーリヒ・ハルトマン(撃墜数352)。
200機(作品の途中から250機、さらに第2期開始前の時点で300機)を超える撃墜数を誇り、幼い外見にそぐわず、その能力に関しては非の打ち所が無い。
エースにありがちな自身の力に頼りすぎるところが無く、これまでの戦闘で編隊を組む僚機を敵に撃墜されたことが無い。危険を冒さず、仲間を失わずに戦うかを常に考えて実行できる超人的な戦いのセンスを持つ。しかし、普段の生活では非常にずぼらで、常に眠たそうな気だるい感じの振る舞いをしており、自分の部屋の掃除もままならないほどである。格式ばった典礼主義を嫌い、上官に反抗することがあるなど軍規にも忠実とは言えず、何度も自室禁固などの懲罰を受けている。
朗らかな人物で、誰とでも仲が良い。サーニャとは交友があり、長時間話し込んでいることもある。ゲルトルートには小言を言われつつも友情を感じているようで、彼女の危機を救った芳佳に謝辞を述べ(1期)、マルセイユが馬鹿にした際には珍しく怒りの感情を露わにしている(2期)。部隊で最年少のフランチェスカに次ぐ貧乳。しかし彼女自身は「自然体です」と気にしていない様子。もともと医者になるのが夢で、平和になったら夢をかなえて家族と暮すつもりでいる。
ガリア解放後はミーナ、ゲルトルートと共にカールスラントの前線に戻っていたが、ロマーニャの異変により、3人そろってネウロイ討伐に向かい、再び501部隊の一員となることになった。
固有魔法として、大気(とエーテル)を操り、身体の周りに強力な風を発生させることができる。普通は空戦機動の補助など飛行魔法の一部として使っているが、風を発生させつつ回転しながら飛行することにより自ら「衝撃波の竜巻」となり、進行方向の敵を殲滅したり、かく乱することができ、その威力はネウロイの装甲を深くえぐり取るほど。この技を使う時彼女は「シュトゥルム」と叫ぶがこれはカールスラント語(現実世界でのドイツ語)でいう「嵐」(sturm)である。
ゲルトルート・バルクホルン(Gertrud Barkhorn)
声 - 園崎未恵
年齢18歳、身長162cm、誕生日3月20日。
所属 - カールスラント空軍JG52第2飛行隊司令、階級は大尉。
使用機材 - Fw190D-6プロトタイプ(第1期)→Fw190D-9(第2期)、Me262v1(第2期第4話)。使用武器はMG42、MG131、MG151/20他多数。使い魔はジャーマンポインター。ドイツ空軍のフリーガーブルゼー(飛行兵用ブラウスの意)をモデルにしたと思われる上衣の下に、水色のローレグを穿いている。通称「トゥルーデ」。
イメージモデル - 旧ドイツ空軍のゲルハルト・バルクホルン(撃墜数301)。
ミーナの副官的存在。現実主義者で、自身にも他人にも厳格である。エーリカの戦友でもあり、自身も250機の撃墜を記録している。
力持ちでスタミナにも優れており、威力の高い武装を多く使いこなしている。また、ストライカーユニットの助けを借りなくてもその固有魔法による怪力は凄まじく、大の男をたやすくのしてしまったり、地面に埋められた鉄骨を引き抜いてしまうほどである。
故郷と妹のクリスをネウロイから守りきれなかった過去を悔やんでおり、それを戦いの原動力として、必要以上に自分の命を危険に晒していた。そして、芳佳が部隊にやってきて間もなくの頃に、その姿にクリスの面影を重ねてしまい心のバランスを崩してしまう。しかし、芳佳の真っ直ぐな思いに打たれ、ミーナの「私たちは家族でしょう」という言葉に本来の自分を取り戻す。
正反対の性格であるエーリカと行動を共にすることが多く、日常的にだらしないエーリカの世話を焼くのが常になっている。模範的なカールスラント軍人として理性的に行動しようとしているが、本来は熱くなりやすい性格であり、一線を越えるととたんにタガが外れてしまう場合がある。特に妹や、それを思わせる年頃の少女には極端に弱く、それらが絡むといつもと正反対の節操の無い行動に出て、その点をエーリカなどに指摘されると激しく照れて狼狽してしまう。シャーロットとは規律面でよく衝突するが、根本的には似たもの同士で良きライバルである。
ガリア解放後はカールスラントの前線に戻り、ミーナ、エーリカと共に祖国を奪還する戦いに身を投じていた。だが、新たなネウロイの出現と芳佳の危機を知り、クリスと過ごすはずだった休暇を棒に振ってまで参戦。ネウロイを機銃の台尻で殴って破壊するという新戦法を披露する活躍を見せた。新基地ではエーリカと相部屋になり、ゴミ屋敷状態のエーリカの領域との境界(通称ジークフリート線)の維持に腐心している。
部隊の記録係であり、カメラ等の撮影機器を扱う事が多いが、複雑な機械などの類には疎いようである。車の運転も苦手で、クリスを見舞う際も運転はエーリカに任せていた。料理は不得手でなく、得意料理はアイスバイン。
フランチェスカ・ルッキーニ(Francesca Lucchini)
声 - 斎藤千和
年齢12歳、身長148cm、誕生12月24日。
所属 - ロマーニャ公国空軍第4航空団第10航空群第90飛行隊、階級は少尉。
使用機材 - G55チェンタウロ(第1期)→G55Sストレーガ(魔女)(第2期)。使用武器はM1919A6、ブレダ-SAFAT 12.7mm機関銃、ベレッタM1938A。使い魔は黒ヒョウ。穿いているものは青縞のローレグ。通称「フランカ」、「ガッティーノ(子猫)」。
イメージモデル - 旧イタリア空軍のフランコ・ルッキーニ(撃墜数26)。
部隊の最年少隊員。戦闘に関して天才的な能力を持ち、特に射撃においては本人曰く「十発十中」だが、普段は歳相応に振る舞っている。美食家で昼寝好き、気ままに行動していることが多く、訓練や整備をサボるのもしょっちゅうでである。だが、小説『乙女の巻』では地元の年下の子供たちと姉貴分的な立場で仲良くなったり、結構面倒見のいい面も見せている。胸の大きさで他人を判断する癖があり、部隊一の巨乳で同じ楽天主義者のシャーロットに懐いており、「残念賞」の芳佳とも性格面でウマが合う一方、双方で相性の悪いペリーヌをからかうことが多い。
原隊にいた頃は、猪突猛進な戦いや母を恋しがって基地を抜け出すなどの問題行動ばかりが目立ち、厄介者扱いされていた。だが、「STRIKE WITCHES」に転属してシャーロットに出会ってからは、本来の力を発揮するようになっていった。
ガリア解放後はどの部隊にも所属せずにシャーロットと共に各地を放浪、ひょんなことから統合戦闘飛行隊「アフリカ」に参戦し、砂漠を舞台に戦っていた。しかし、ロマーニャでの新たなネウロイ出現により部隊を抜けだして故国に戻り、扶桑からの補給の知らせを聞いてシャーロットと一緒に喜び勇んで向かい、芳佳と再会することになった。
固有魔法は光熱エネルギーを身体の前に一点集中に展開し、一気に放出する事で相手に大ダメージを与える攻撃特化魔法である。非常に魔力消費が激しい上に、ほぼ零距離で当てないと効果がないが、シャーロットの魔法(高速)とのコンビネーション(スピードに乗せて思いっきり投げる)により、フランチェスカ自身が「光熱の弾丸」となって巨大な対象物ですら破壊することができる。また魔力抜きでも、高所からダイブしてストライカーユニットの挿入口に着地を決めたり、マリアの護衛2人をキックで昏倒させるなどの高い運動能力の持ち主である。
ちなみにOVA版では、芳佳・リネット同様新人ウィッチとして入隊したばかりで、美緒の猛特訓を受けていた。
シャーロット・E・イェーガー(Charlotte E Yeager)
声 - 小清水亜美
年齢16歳、身長167cm、スリーサイズはB94 W61 H86、誕生日2月13日。
所属 - リベリオン合衆国第8航空軍第357戦闘飛行群第363戦闘飛行隊、階級は中尉、後に大尉(OVA版では大尉)。
使用機材 - P-51D。使用武器はBAR、トンプソンM1A1、コルト・ガバメント1911A1、M1919A6。使い魔はウサギ。穿いているものは薄紫のローレグ。通称「グラマラス・シャーリー」。
イメージモデル - アメリカ陸軍の「世界で初めて水平飛行で音速を超えた人間」「ジェット戦闘機初撃墜者」チャック・イェーガー(撃墜数11.5)。ちなみに、彼の搭乗したベルX-1は彼に「グラマラス・グレニス」という愛称をつけられた(グレニスは妻の名)。
マイペースで楽天的、結果オーライの能力主義者。しかし、一本筋の通った人生観を持ち、常に前向きに挑戦する事を忘れない。その言動は豪快で気風がいいが、可愛らしい下着を着けたり、きれい好きだったりという一面もしっかり持っている。「STRIKE WITCHES」の中ではおそらく一番の巨乳であり、フランチェスカや芳佳に揉まれても全く動じない度量の持ち主。
メカに造詣が深く、自分の部屋にもバイクを持ち込んでいじりまわしている他、電波探知機などを作成している。魔導エンジン二輪車に乗りボンネビル・ソルトフラッツで時速178.24マイル(286.9キロ)を突破した記録を持っている。その後、更なるスピードの世界を求めてウィッチーズに志願、入隊後もネウロイ追撃の為のストライカーユニットによる飛行速度向上に専心している。そのためのストライカーユニットの無断改造をとがめられて原隊をクビになりかけたところを、能力を惜しんだ一部の上層部によって「STRIKE WITCHES」に送り込まれた。そこの自由な空気は彼女に合ったようで、遺憾なく能力を発揮するようになり、部隊のムードメーカー的存在になっている。フランチェスカとは姉妹か母娘の様な関係を築いている。
ガリア解放後はフランチェスカと共に各地を放浪の末、統合戦闘飛行隊「アフリカ」に参戦しており、様々なめぐり合わせから、結果的にフランチェスカと2人で真っ先に芳佳と再会した。
固有魔法も高速系で、フランチェスカの魔法(光熱エネルギーの集中展開)との協力技ではカタパルトの役目をしている。その能力(と改造ストライカー)によりレシプロストライカーで初めて音速を突破した。しかしそれでも、当人は更なる速度を目指しており、現在使用しているP-51Dの発展型。最新鋭のP-51H型ストライカーを欲してもいる。
サーニャ・V・リトヴャク(Sanya V.Litvyak)
声 - 門脇舞以
年齢13歳、身長152cm、誕生日8月18日。
所属 - オラーシャ陸軍586戦闘機連隊、階級は中尉。
使用機材 - Mig60(第1期)→Migi225(第2期)。使用武器はフリーガーハマー(ロケット砲:劇中ではフリーガーファウストを改良した武器とされている)。使い魔は黒猫。穿いているものは黒のタイツ。通称「リーリヤ(ゆり)」。
イメージモデル - ソ連労農赤軍航空隊の女性エースパイロット、通称「スターリングラードの白薔薇」リディア・リトヴァク(撃墜数12)。
本名「アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク(Alexandra Vladimirovna Litvyak)」。
一見して線の細い、儚げな少女。夜間戦闘を専門とするナイトウィッチ。ナイトウィッチに必須の魔導針(哨戒レーダー)を魔力によって頭部に発現させ、地平線までの飛行物体の探査が可能な他、意識を集中させることにより遠方のラジオの電波や、果てはネウロイの「声」まで聴き取ることが出来る[34]。
元は音楽生で歌やピアノが得意。ウィーンに両親と共にいた頃に、故国のウィッチの活躍を聞き、憧れを抱いていた。そのためネウロイのオラーシャ侵攻が始まったとき、すぐにウィッチに志願した。その後の戦いで戦線は分断し、彼女は両親と生き別れることになった。
夜間の任務を主としていることから、部隊にうまく溶け込めず、昼間はいつも眠そうにしている。エイラに懐いており、夜間任務帰還後に寝ぼけて彼女のベッドに潜り込むことが多い。ある時、共に夜戦を戦った芳佳に対しても好意をいだくようになる。また、エーリカとも仲が良いらしい。
その一方でナイトウィッチ同士の交流を大切にしており、電離層反射による魔導波の伝播を利用して世界中のナイトウィッチと交信し、QSLカード(交信証明書)を交換している。
ガリア解放後は両親を探すために、エイラと共に北欧に向かい、スオムスで過ごしていた。しかし、エイラの占いによりロマーニャの危機を知り参戦、芳佳とも再会することになる。
エイラ・イルマタル・ユーティライネン(Eila Ilmatar Juutilainen)
声 - 大橋歩夕(アニメ版第1期当時の芸名は「仲井絵里香」)
年齢15歳、身長160cm、誕生日2月21日。
所属 - スオムス空軍飛行第24戦隊、階級は少尉(第1期)→中尉(第2期)(OVA版では飛行長(准尉))。
使用機材 - Bf109G-2(第1期)→Bf109K-4(第2期)。使用武器はスオミ KP/-31、MG42。使い魔は黒狐。フィンランド軍のM36夏季野戦服をモデルにしたと思われる水色の上衣と、その下に白のタイツを穿いている。通称「イッル」、「ダイヤのエース」。
イメージモデル - フィンランド空軍の通称「無傷の撃墜王」エイノ・イルマリ・ユーティライネン(撃墜数94)。
北欧はスオムスのトップエース。一風変わった棒読み調の言葉遣いをし、茶目っ気は多いが、どこかつかみどころのない人物。占いが趣味で、いつもタロットカードを用いて部隊や仲間たちの運勢を鑑定しているが、その結果は逆の方向に当たることも多い。サーニャと仲が良く一緒にいることが多い。昇進するのに十分な能力と戦果を挙げているが、本人が士官教育を嫌がったため少尉に留まっている。だが、第2期でついに中尉に昇進した。
小説「スオムスいらん子中隊シリーズ」のエルマとはスオムス時代の先輩後輩の仲であり、義勇独立飛行中隊の事も知っている。また、イラストコラム版のニッカとはスオムス空軍飛行第24戦隊時代の戦友である。
固有魔法は未来予知。戦闘においてはその能力を用いて敵の攻撃を見切ることができ、攻撃の回避を得意とする。第2期第5話(ゲーム作品除く)までは実戦で一度もシールドを張ったことがないことを矜持としており、本人曰く「あんなものに頼ってるのは二流だな」とのこと(転じてシールドの扱いを不得手としていたが、第2期第6話のサーニャが成層圏上のネウロイを叩く作戦で必要に迫られ、初めて張っている)。また魔力により相手の行動、未来位置を先読みすることができる。このように戦いでは無敵を誇るエースだが、恋愛に対しては途端にヘタレる傾向にある。サーニャに対して友情に留まらない感情を抱くが、全く関係を進展させることができないでいる。
ガリア解放後はサーニャの両親を探すためにスオムスに帰還していた。だが、自らの占いで異変を知り、再び戦いに身を投じることになる。
アニメ公式サイトには「エイラのよくあたるタロット占い」という占いコーナーがあり、そのコーナーやアニメ本編中のエイラのタロットカードのイラストは、漫画家の野上武志が手がけている。
ちなみに、彼女のミドルネーム「イルマタル」とは、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」の登場人物、ワイナミョイネンの母親の名前に由来する。