雷撃隊 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
プラモデル今昔物語
ガンプラでプラレス三四郎ですか!!こういう発想は面白い。歴代ガンダムのリスペクトともいうべき内容で30代の僕にとっちゃプラモデル今昔物語でありガンダムを外側から振り返るエッセイみたいで楽しめた。ランバ・ラルのそっくりさんが登場したら大笑いした。いいね。こういうアトラクションが近い将来に実現しそうだ。でも僕はパイロットじゃなくてブライトやシナプス大佐みたいに艦長になりたいけど。「弾幕薄いぞ、なにやってんの」「カタパルトデッキ開け」とか叫んでみたい。一方でついにバンダイが尻に火がついたか、と感じるのも事実。アニメ本編で直接プラモデルをあつかっちゃオシマイだろが、と突っ込みたくなった。
さて、この場を借りて私のプラモデル遍歴とガンプラについて語らせてイタダキマス。
小学生の頃はミニ四駆がはやっていた。ガンダムはSDガンダムが主流だった。その繋がりで逆襲のシャアを保護者同伴で映画館まで見に行くも小学生の僕には小難しくて理解不能。付き添いの父親の方が大満足という有様。でもνガンダムやサザビーはカッコよかった。この頃のガンプラはSDの方が出来がよくお世辞にもカッコイイとは言い難かった。部品の合いも悪く色も1色か2色で塗装も一苦労だった。80年代末から90年代初頭にかけて出来がよいプラモデルはタミヤのMM(ミリタリー・ミニチュア)シリーズ(戦車のシリーズ)だろう。ガンプラが良くなったのはHGシリーズの登場からだろう。無塗装の小学生にはアリガタク5,6色の色が付いていた。目もクリアパーツで立体感が出た。しかしいざ塗装となると1つの部品に複数の色がついているのでマスキングの手間は変わらず。塗装派の人にはあんまり意味が無かったようだ・・・。
90年代中盤にいよいよMGが登場。状況は一変する。部品が一色づつに分割されておりマスキングの必要性が完全に無くなった。パーツ数は増えたが手間は激減。このMG1桁台が作り易くいい落とし所だったろう(ガンダム、ザク、ゲルググあたり)。この後のMGに問題が発生しているように思える。部品の数がやたらと増えて以前とは違った地獄が発生した。骨格の上に外部装甲を被せるのが主流になったが部品1つ1つを塗装した後にパチ組みという異常な忍耐を必要とされるようになった。腕一本でヘトヘトになる。無塗装パチ組みでも組み立てそのものの難易度が上がっている。タミヤの戦車が楽に感じる。結果対象年齢が上がってしまったようだ。ちなみに宇宙戦艦ヤマト2199シリーズはアニメはスルーして松本ヤマトを脳内補完する40代50代のおっさん達が多いという話をよく聞く。確かにこれじゃ子供が買わなくなってプラモデルは先細りだろう。
アニメ本編はどうだろうか、SEEDや00は女性のファンは獲得したが女性ファンはキャラグッズや声優さんのサインは欲しがってもMGやHGには興味なしという人がやたらと多かった。UCはもとから小学生は相手にしていなかった。若年層にアピールするにはBFが必要だったのだろう。かつてのケロロ軍曹と同じ方法論だ。アニメそのものは文句無しに面白いがそこまでしてシリーズを継続させる意味在るのかとも思う。ヤマトもガンダムも基はといえば戦前生まれの初期虫プロの連中が昭和中期に作った作品だ。40年連続でしがみ付くのもそろそろ限界なのだろう。
さて、最近作ったガンプラはMGリニューアル版サザビーとHI-νガンダムだ。2つとも大型の艦船モデル並のパーツ数とボリュームで組み立てと塗装は地獄そのものだった。サザビーはもはや完全に大人アイテムだろう。HI-νガンダムは小説の挿絵にしか登場しないマイナーなMSをよく立体化してくれたとウレシクなった。ちなみに僕のお気に入りのガンプラはカトキバージョンRX-78ガンダム。20年前にB-CLUBのGKが一万数千円だったので普通のプラモデルになってくれて嬉しかった。さあ、今年の正月はナイチンゲールに挑戦だ!!!
アニメよりプラモデルの話になってしまって申し訳ない。お付き合いありがとうございました。