Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:荒井チェリー(まんが4コマぱれっと」)
監督:藤原佳幸
シリーズ構成:志茂文彦
キャラクタデザイン:菊池愛
制作:動画工房
話数;1クール全12話
OP:「とまどい→レシピ」
by みかくにんぐっ!
(照井春佳・松井恵理子・吉田有里)
ED:「まっしろわーるど」
by みかくにんぐっ!
(照井春佳・松井恵理子・吉田有里)
{/netabare}
■感想
原作コミックは未読でTV放送を視聴。人ではない何かと交わる話
16歳の誕生日の朝、期待に胸を膨らませ手いる主人公は、度の過ぎたシスコンの姉からの手厚い祝福を受ける。そんな中、母親の衝撃的な発言に言葉を失う。
下品ではないネタが多い、ストーリーのあるラブコメ作品。同時期に放送していたSYD*のような下品さは無いが、唯一該当しそうなのが極度なシスコンの姉だ。因みに姉のキャラソンのタイトルは「Good Smell」「Eternal My Sister」で、Smellが香りではなく匂いと受け取れてしまう困ったキャラだ。
主人公は、家事を一手に引き受ける家庭的なキャラで、彼女が寝込むと姉がダークマターをテーブルに並べたり、母親が用意した軽食に姉が水道水を添えるなど、家事全般が機能不全に陥る。
もう一人、幼女高校生が絡む話も面白い。前半は主人公の姉、後半は面識の無かった同属とのバトルに見応えがある。主人公の姉のバトルでは、主人公の姉にはロリ属性が備わっていることも発覚、バトルと言うより一方的に幼女高校生が弄られているという雰囲気。後半の同属とのバトルは、相手が幼女高校生と同じレベルで戦うので微笑ましささえある。決闘目前のやり取りはネタ満載で楽しい。
下品ではないネタが多いと書いたが、主人公の口調は聊か頂けないものが感じられる。確かに家族に対しては「姉さま」「お母様」と穏やかだが、知人に対しては「~だろ」などと、姉の家庭教育の反動とも受け取れるような乱暴さがある。
物語は、当初博愛、家族愛的な感情が少しずつ変化していて、気が付いたら・・・と言う展開。普通「好きだ」と言われて悪い気はしないだろうから、変わってしまうのも成り行きとしては頷ける。
私は主人公の姉がお気に入りのキャラだ。人ではない何かは謎に包まれているが、人間の能力は遥かに超えている。ぞんな人ではない何かとでも互角に渡り合えるこんなキャラは、傍目には愉快極まりないだろう。何を仕出かすかわからない、そんな面白いキャラには被害を受けない程度の近くに居て欲しいものだ。
この作品は2014冬期作品でノーマークだったが、期待以上の出来で満足できた。だから観れていない方には、第1話で向き不向きが判断できるので、是非一度視聴して頂きたい。
■蛇足:{netabare}
小紅の中の人が勇者デビューしたので、
そろそろ書いておくべきとの判断でレビューに至った。
{/netabare}