「true tears[トゥルーティアーズ](TVアニメ動画)」

総合得点
87.3
感想・評価
6161
棚に入れた
26402
ランキング
164
★★★★☆ 3.9 (6161)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

zunzun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ただタイミング悪いだけじゃ済まされない

制作会社P.A.WORKSの1作目。 もう6年も前の作品です。
当時は観てなかったのですが、人気作ということでチェックしてみました。

作画に定評のあるP.A.WORKSですが、当時から凄かったんだなと実感。
冬の富山という本作の舞台を丁寧に描いている点に好感が持てました。何より寒そう。

キャラクターデザインも癖の無いプレーンな印象で、そこまで古さを感じない点についても良いと思います。

画的にとても素晴らしいtrue tears。


とここまでは良いのですが肝心の内容です。


主人公とヒロイン3人を軸とした、青春群像劇といった趣の本作、話は主人公とヒロインの内の一人である乃絵との出会いから始まります。

{netabare}
自分も見始めた時はここから色々始まるんだとワクワクしたのですが、後に初見の視聴者である自分は最初から置いてけぼりを喰らっていたんだという事に気付きました。そこからは、残りのエピソードを消化するのが、少し辛かったです。

物語の中で一番の変わり者であると語られる乃絵。この子に振り回される主人公と恋愛模様という構図が1話目視聴後の自分の頭の中にはあったんですが、全話観賞後、この構図は空しくも崩れ去りました。

正直、観ていて辛い部分の方が割合としては大きかったと思います。



もう一人のヒロインである比呂美は1年前に両親を亡くし、知り合いだった主人公の家に引き取られるのですが、主人公の母親からキツく当たられます。自分が引き取られた事と義理の母親から告げられた妄言を信じて比呂美は主人公への想いを心の底へと封印します。

物語の後半で、この母親の言葉は偽りであったと比呂美は知り、主人公への想いを解放させ、母親とも和解するのですが、自分的には時すでに遅し。。 祭りの後状態で不快感MAXなのです。。

ここで、一番おかしいのは、主人公の母親です。物語前半では真実が明らかでは無いため、実の子ではない、しかも恋敵なのか不倫なのかは定かではないですけどその相手の娘である比呂美にキツくすることは仕方ないのかとも思えたのですが、後半はもう幻滅して萎えました。まさかの妄想....



更にもう一人のヒロインである愛子も主人公と幼なじみで主人公に想いを寄せている筈なのに、物語開始時には主人公の親友と付き合っている始末で、??状態。
愛子的には好きな人の傍に居たいが為に、好きな人の身近な人間と一緒に居る事を選んだとか作中では語られますが、この親友と付き合う事を選んだ時点で、比呂美や主人公の想いは知らなかった筈なので何故そこでちゃんとフって主人公にアプローチしないんだろうと、正直思いました。なのに、その親友と付き合い出してからは主人公に積極的にアプローチしていくってどうなのよ?という。。。


更に酷いのが主人公で、乃絵と成り行きで付き合っておきながら、ちゃんと別れも告げずに、比呂美と付き合ってしまったという事。優柔不断の極みです。


もっと言えば、結局、主人公一家が、自らの勝手と優柔不断で関わる人を振り回した挙げ句、何人かは火傷しちゃいましたっていう話になっちゃうということ。。



最後までモヤモヤが消えないアニメでした。見所は、乃絵の真っ直ぐさと妹を溺愛の末に本当に愛してしまった兄位でしょうか(笑) 最後にこの兄が主人公に許せないと言った事と比呂美にちっとも好きじゃなかったと告げる台詞で胸がスッとしたのは、私だけか(笑) 乃絵が可哀想ですけどね。。本当に。。

タイミングの残酷さと言えばそれまでかもしれませんが、それでも何故、付き合うのか?が分からないアニメでした。
{/netabare}

投稿 : 2014/11/14
閲覧 : 340
サンキュー:

5

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