けみかけ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
完全版比較とモーパイについて知ってる2,3のこと
セルソフト用に再編集されたマスター素材を用いた1週間限定のイベント上映
本編の内容については
http://www.anikore.jp/review/871041/
をご覧いただければと思います
正直かなり完成度の高い映画だったので特に直しようが無いと思ってました
半年以上前の記憶をたどる限りでは、作画的なリテイクはたぶん衣装関連だけ
特に冒頭の無限彼方の制服姿、アドヴァジーレ搭乗時のダイバースーツ辺り
それと色調、光源などの撮影効果の部類が全体的に明るめになって見やすく
メカCGやエフェクト類のノイズが低減して特に“命綱”はハッキリ見えるようになった気がします
台詞を聞き取りやすくする方向に音量も調整
たぶんこんなもんです、間違ってたらごめんなさい
いやぁ、それにしても音楽がアツイ映画ですね
冒頭の彼方くんの逃走中の如何にもなジャズィーな曲はルパンかマウスでも使われてそうな軽快さ
電子戦に相応しいエレクトロの旋律
クライマックスでの重厚なストリングス
そしてラストにヨット部の歌、この歌が持つ帰郷感はすごい
改めて思うのは無限彼方というオリジナルキャラと亜空間にまつわる秘密というSF的な題材を扱ったことで、原作ファンやテレビシリーズファン以外でも楽しめる構成になっている事に高く評価したいですねb
それなのにテレビシリーズが抱えてた要素はちゃんと全部入ってるんですよ
京アニや庵野作品にはこれが出来ない(てかやらない)
説明臭い長台詞のラッシュや回想シークエンスは狂言回し的芝居や比喩的映像表現で魅せてくれて飽きさせる事がありません
富野作品や押井作品にはこれが出来ない
サトタツ監督には改めて拍手です
この映画、傑作ですね