ぷれんばにら さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
らき☆すたがもらたした2つの功績
{netabare}「日常系アニメ」「聖地巡礼」
この二つの単語が良く聞かれるようになったのは、らき☆すたが放送されてからではないでしょうか。
涼宮ハルヒの憂鬱に続いて京都アニメーションからリリースされた本作品は、これら二つの単語を世に深く浸透させたという意味で、近年のアニメ史において非常に重要な立ち位置にあると私は思っています。
まず「日常系アニメ」について。
本作品には、キャラクターが何か特別な魔法を使ったり、キャラクター同士のバトルが繰り広げられたりといったシーンは出てきません。
こなたやかがみ達が、学校生活を楽しんだり、買い物に行ったり、食事をしに行ったり、どこかに遊びに行ったり・・・
こうした普通の高校生がしているような生活が描かれています。
しかしただそうした日常が淡々と描かれているわけではありません。所々に思わず笑ってしまうような演出があったり、コミカルなBGMが流れたりと、彼女達の日常を引き立たせる要素がたくさん隠れています。
こうした「日常系アニメ」というジャンルを確立させたのは、他でもないらき☆すたではないかと思います。
次に「聖地巡礼」について。
柊姉妹が巫女をしている神社のモデルは埼玉県にある鷲宮神社である、という事実は良く知られています。
この作品が放送されて以来、鷲宮神社に全国から多くのアニメファンが訪れるようになったと言います。特にお正月に鷲宮神社に参拝に来る人の数といったら、とにかく凄い。
架空の世界が舞台のアニメなら、こうした事はまず起こりません。しかし、らき☆すたのように実際にある場所をモデルに描かれたアニメなら、そこに行ってみることで、自分自身もアニメの中に入り込んだような気分になることができます。
今ではらき☆すた以外にも、このような「聖地巡礼」を楽しむことが出来るアニメ作品が数多くあります。しかしその原点は、らき☆すたのファンが鷲宮神社を参拝しに行ったことなのではないかと、私は思います。
この作品の放送が終了して、早いもので4年近く経ちました。しかし、これら2つの功績を世にもたらしたという意味で、らき☆すたは今までも、そしてこれからもずっとアニメファンに愛され続ける。そう思っています。{/netabare}