いっき さんの感想・評価
3.3
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
兎に角1クールアニメに詰め込めるだけ詰め込んだアニメ
全13話。東京に突如巨大な蟲のような生物''ガストレア''が現れ瞬く間に人類を襲ってきた。
人類の抵抗も効かず大半は死亡したが東京周囲を''バラニウムという鉱物を含むモノリス''という巨大石碑を建てることでレベル4までのガストレアが進入することが出来なくなった。
ガストレアにはレベルがありレベル5まで存在する。
ガストレアには体内にあるガストレアウィルスの体液を人間に注入することで子孫を残す?人間は侵食されると''ガストレア化''してガストレアになってしまう。
そして、妊婦女性に5ガストレアウィルスが口から吸い込むなど侵食されたら目が赤く異能力を持った''呪われた子供たち''という子供が生まれる。その子供たちは皆女の子になる。
しかし呪われた子供たちは普通の人間との間で確執があり、日常では通常の生活が出来ない存在。
呪われた子供たちは''プロモーター''という主を見つけることで民間警備会社等の職場で''イニシエーター''として活躍できる。しかしそこでも格差など不平等な立場を強いられる傾向がある。
そして主人公''里見蓮太郎''はそんな混乱当時両親と右足右手右目を失った。室戸博士という天才科学者の手術でほぼ半分機械の体になり命は永らえた。しかし陸上自衛隊東部方面第787機械課特殊部隊新人類創造計画など組織に振り回された過去がある。
そんな彼が、天童木更の元でイニシエーター藍原延珠と民間警備員として活躍する話。
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小説が原作なので要素が兎に角多いですので、置いてかれないように視聴しました。
でも話の流れ的には節目節目があるのでそれは見やすかったです。
しかし1クールの凝縮した話数で壮大な話をするので、その合間に要素の説明主人公や家族問題、国家間の陰などがちりばめられていましたのでそれはどの要素も不十分感があり、見せ方も散りばめた感じで視聴者側で整理する必要があったため記憶に残りづらいし安っぽくなってしまいました。各キャラの過去話や第二次関東開戦など戦い要素の突っ込んだ描写、陸上自衛隊の特殊部隊当時の描写とか、AGV試験薬、プロモーター順位の詳細、天の梯子、天童式戦闘術、一番重要そうな''七星村''など思いついたら数多くでる要素のなど説明や描写が欲しいところを挙げたらキリがありません。
作画もいいですし萌え要素とグロ要素が両立するアニメは最近数が少ないですのでそれは見入りますし、対立や家族問題などは好きな要素なので、見せ方展開が残念でしたが、このアニメその各要素をおいしくつまみ食い出来るTHE良作1クールアニメという位置づけです。
聖戦から10年だからまだ少女なのでしょうが、これから年数が経過すれば呪われた子供たちも当然ながら成長するんですよね。そんな数年後も見てみたいです。
年数を経過すれば新たなガストレアウィルス絡みの問題も出てくるのでしょうね。そういう展開も想像できるので面白い話だと思います。
しかし、最初に思ったことはとある○○みたいに萌え要素もありながら大人や人間のクズさんが執拗な治安の悪い行動描写や、ウィルスやコントロールが出来なく予期できるのに安易にミスをして重大なことになるなどのバイオハザード感、半分機械人間などは鋼の錬金術師、申し訳ないけど有名要素をこれでもかと積み込んだ感がどうしてもあります。
警備会社視点だけでも物語は広がりますし、学園要素だけでも話は広がる、用は詰め込めるんじゃなくて一点の突き詰めた物語も見たかったです。原作の流れなんでしょうけど。
こんなに要素があるのにジャイアンが出てきたあたりでは、消化しない要素や成分にお腹いっぱい感がありました。
主人公もまだ決め切れていなく、優柔不断でパニック気味な主人公にイラっとしました。主人公はあまり好きな要素の主人公じゃありませんでした。10話の「俺たちは読み違えてたんだ風の流れを」っておい、こういうときに!と思うほど普通の人間並みのミスをしてどうにも主人公の凄みを感じれないので、そういう突っ込み系は自分的にどうにも好きになれません。
自分的には話はいいのに1クールという制限に要素の多い話を詰め込み見せ方展開があざとく残念な、おしいアニメでした。しかしキャラの掛け合いは面白かったし感動しました。
声優も有名な人だらけの豪華声優アニメです。主におじさん声です。しかしおじさんたちもあまり活躍なしなのも見ごたえがありませんでした。
このアニメで一番感謝したいことは天童木更に出会ったことです。ほっちゃん声も相まって可愛すぎでした。