あしすと さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
バトルハーレム系1クール作品の中で、おそらく最も多人数ヒロインのキャラ描写が上手い作品(15.3.20タイトル変更&加筆)
(以下、1回目のレビュー文。
「だって無条件に好きなジャンルなんだもん、しょうがないじゃないですか。」
…というレビュータイトルで書いた文章)
{netabare}自分は「中二バトル×ラブコメ」アニメが一番好きなジャンルなので、このアニメは見始めた序盤から無条件で好きなアニメでした。
で、最後まで見ましたが、やっぱり好きでした(笑)
そんなに難しく考えずに、
・中二バトルものが好き
・ラブコメが好き(あくまでギャグではない)
・真面目系ヒロインが好き
という三拍子が自分と同じなら、確実に面白いと思います。
というわけで現時点で個人的歴代No.11になった超高評価作品なんですが、あえてNo.1までは届かなかった理由を挙げるとすれば、
「少し空気を読まないラブコメが多いと感じた」
ことですかね。
自分は基本的には「カッコつける中二」を軸に、ストーリーに無理がないラブコメをうまく挟む、というバランスが好きなんですが、この作品はそのバランスが理想よりは少しラブコメ寄りだったかな。
まぁこれから原作を読みたいと思っているんで、もう少し後になったらもしかしたら歴代No.11がもっと上位にランクアップしているかもしれませんw {/netabare}
(以下、15.3.15加筆分)
タイトルで触れた内容に気付いたので加筆です。
結論から言うと、この作品はヒロイン描写が異常に上手い作品だと思います!
ここ数年のバトルハーレム系アニメの流行として、一昔前に比べて明らかにヒロインの人数が増えていることが挙げられますよね。
しかも、RPG的な感じで徐々に新キャラとして仲間(というより愛人?w)が増えていくような構成ではなく、デレているかは別としても物語の最初から主人公の周りに存在していることも多いです。
まぁでも、それはいいんです。
俺、ハーレム構成好きだしw
しかしですね、それ系の作品を見てがまに思うのは「明らかにキャラを回しきれてないな~」ということ。
「最終回まで見たけど、結局このヒロインがどういうキャラか分からなかったな~。ぶっちゃけ、いらなかったんじゃね?」ということ。
いや、アニメ化範囲内で存在感が薄かっただけで、きっと原作などではその後に出番が増えるんだろうとは思うんですよ?
いらない子だと言いたいわけじゃないですよ?
でもね、こっちは原作に進まない限り1クール12話のアニメしか見ないわけで、そのアニメ化範囲内で影の薄いヒロインがいても困惑しかないですよ(^^;)
という、いつものように長い前置きの上で、このトリニティセブン。
メチャクチャヒロインが多い1クール作品。
この手の作品の傾向として、2~3人くらい埋もれるヒロインがいてもおかしくない作品。
…のはずなのに、ヒロインを全員回しきっていたと思いませんか!?
原作に行かずにアニメだけの視聴でも、出てきたヒロインのキャラクターが上手く差別化されて表現されていたと思いませんか!?
以下、キャラのネタバレ含みます。
{netabare}
アニメを見ただけでもこんな感じになるんじゃないかな~という、個人的なキャラの印象です。
まず、そもそも多すぎるんだよ、トリニティセブン組。
1、浅見リリス:リリス先生。アニメ範囲内では文句なしのメインヒロイン。真面目・いじられ役・ツッコミ属性の正統派ヒロイン。
2、神無月アリン:主人公アラタを「だんな様」呼びするだけでもインパクト十分。無口系デレ・天然ボケポジ。
3、風間レヴィ:通称ニンジャ。おそらくキャラ的には一番立っているキャラ。デレるというよりはアラタと一緒にふざける悪ふざけお茶目ポジ。
4、山奈ミラ:釘宮さんに「ツンデレ娘」と言われたキャラw 正統派ツンデレというよりは、最初は嫌っていたアラタに本当にデレちゃった純情娘。
5、不動アキオ:全体の姉貴分ポジ。アキオのメインエピがアニメ範囲後だったのが残念でしたが、竹を割ったような性格の姉貴としてキャラ立ちは十分。
6、倉田ユイ:序盤の囚われのお姫様ポジ。夢の中のお姉さん形態がメインかと思いきや、本来の姿はロリっ子で「お兄さん好き好き~」の妹キャラ。
7、リーゼロッテ=シャルロック:中盤の敵ボス&ラストバトルの援軍。トリニティセブンのお色気担当。
上の7人の他にもいるんかい!?その他の味方組。
8、セリナ=シャルロック:リーゼの双子の妹。アラタにデレてないので、サブキャラポジという感じですが、話の所々で良い働きをする名脇役キャラ。
9、ソラ:魔道書その1。あっけらかんとした戦闘補助キャラ。cv.釘宮さんで、ミラに「ツンデレ娘」と言うセリフがあっただけでお腹いっぱいですw
まだまだいるよ、敵ポジション。
10、春日聖:元々同居していた従姉妹で多分メインヒロインポジ。序盤は悲劇の過去ヒロインかと思わせといて、最終的には闇堕ちしたラスボス(アニメ化範囲内)。
11、ルーグ:アニメ化範囲内ではただのラストバトル敵キャラ。ただし、アニメ範囲後では、実はサブヒロインポジかつニンジャと同じくらいのお茶目キャラ。アニメではルーグのお茶目さが見られずに残念でしたが、敵キャラとしては無難な活躍。
12、イリア:魔道書その2。中盤の敵ボスとして登場後、後に味方になるキャラ。こちらも敵キャラポジとしては活躍十分。
{/netabare}
…ということで、私の言いたいことが分かっていただけましたでしょうか?(笑)
つまり、このトリニティセブンはたったの1クール12話の中で、12人ものヒロインキャラを埋もれさせることなく差別化して描ききっているのです!!
この作品を視聴した上での好き嫌いはもちろん分かれると思いますが、この手の作品にありがちな「このキャラ別にいらなかったんじゃね?」と感じるキャラはいないはずなんです!!
ぶっちゃけて言うと、その分ストーリーや設定の説明は(原作も含めて)甘いと思うんですが、それを差し引いてもキャラの描き分けのレベルは物凄いです!(笑)
他のハーレム系作品で「このキャラ別にいらなかったんじゃね?」と感じたことがある人は、ぜひ試しにこの作品を見てみてください(^ω^)