「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
6808
棚に入れた
30710
ランキング
80
★★★★★ 4.1 (6808)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.3

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ネタバレ

ちゃんもり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やはりこれはラノベに手を出さざるを得ない。

高校二年、ひねくれ者で無気力な性格が災いして
絶賛ぼっち生活満喫中の比企谷八幡はある日、
生活指導教師・平塚静の謀略により「奉仕部」に放り込まれる。
唯一の現役奉仕部員、雪ノ下雪乃は成績優秀、眉目秀麗の
お嬢様。しかし高潔すぎるその性格からこれまた
周囲から孤立している。

この物語は周囲に馴染めない全世界のぼっち中高生に贈る
大変暖かい応援歌、もとい、「お前はそのまま、
ぼっちのままで良いんだ」と気づかせてくれる、
まさしく逆アイデンテティクライシス。

はがない的な長ったらしいタイトルだったんで
「なんだ、まーたクソハーレムアニメか(・Д・`)」と
思ってましたが!
いやいや、あにこれの評価観なかったら絶対逃して
ました(;′゚∀゚`)アッブネ
観たら完全に評価反転しましたねー!
なんでこんなタイトルにしたんだろう・・・
こういうとこで読者に媚びなくたって十分魅力ある作品だと
思いますけどねー(o・ω・))-ω-))ウンウン

まず何と言っても、本作の魅力はブレないキャラと
その心理描写の秀逸さ!

以下、メイン3人に関する考察↓

〜比企谷八幡〜
{netabare}
この手のぼっちスタート主人公は「ぼっちが売り」の
はずなのに結局都合よくモテて人気者になってしまうから
チョーキライです(笑
そこいくと本作の主人公はひと味もふた味も違う!
死んだ魚のような眼がデフォルトになるくらい人に拒まれ、
そんなにまで壮絶な経験を自虐ネタにできるほどに、
「世界に期待することをやめた」自分をそれでも大好きだと
自信満々に言える八幡はまさしく真の「ぼっち」、いやもう
むしろ「孤高」・・・!

「奉仕部」の活動に持ち込まれる様々な人間関係の問題に対し、
伊達に日陰で生きていない分、彼の思考はとことん人の本質を
見極め、その根本に遠慮なく切り込んでいきます。

実はこういう生き方、やってること、言ってることが
正しければ正しいほど嫌われるんですよね・・・
相手に「自分で見たくない自分」を突き付けているようなもの。
それは言い換えれば「逆鱗に触れる」ということ。
その結果、全力の悪意の奔流を受けてしまう。

文化祭編で誰もが違和感を感じる中、過剰労務に押し潰されつつも
責務を全うした雪乃に対し、実行委員長の意味をはき違え、
結果的に自らが招いた疎外感からも逃げ出した相模に彼が
言ったことは、視聴者の誰もが言ってやりたかったこと。
胸がスカッとするシーンでした。
でもこれ、物語として彼にスポットが当たっていたから
良かったものの、結果的には八幡だけが全損です。
ただ一人、最後までイスを片付ける姿があまりにも痛々しくて・・・
演出上手いなぁ(ノД`)・゜・。
{/netabare}

〜雪ノ下雪乃〜
{netabare}
八幡が「拒絶される」ことに慣れきったタイプなら、
こちらは「拒絶する」ことに慣れきったタイプ。
常に正解への最短ルートを模索し、必要な物以外は迷いなく
斬り捨てる。そこには表面的な優しさも労りもないけれど、
代わりに誤魔化しや嘘もない。
常に周囲に拒まれ無視され、それを諦めて受け入れてしまった
八幡にとって、否定されても倍返しに否定し返す彼女は
反発しながらもどこか一目置いてしまう存在。
八幡や結衣との交流で、徐々に他者との距離を
縮めていく彼女の様子にも注目です(・∀・)bネ!

部室で読んでる本が伏線っぽい描写があったけど
2期で回収されるのかな?
{/netabare}

〜由比ヶ浜結衣〜
{netabare}
本作最大のオアシス。結衣にゃんマジ天使。
おバカドジっ子メシマズとかアンタ100点や・・・(´ω`*)
老成した思考の持ち主2人に比べて、足りないながらも
一生懸命近づこうとするひたむきさは良いですね。
また、入学時点のエピソードがあることで、彼女だけは
八幡をクラスの背景でなく「ちゃんと」観察しています。
つまり視聴者の代弁者として、八幡や雪乃の不器用な部分を
フォローしたりお説教してくれます。
そのひたむきさで、「人に期待しない=人を信用できな」くなった
八幡の心を溶かしてやってほしいものです!

え?正ヒロインこっちだよね!?
マジこれ報われなかったら泣くわー(´;д;`)ブワッ
いやたぶん報われても泣くわー(´;д;`)ブワワワッ
{/netabare}

という風に、たったの13話でここまで人物描写を描けるのは
すごいと思います。また、メインの3人以外の脇キャラ以外も
単なる嫌なヤツやモブじゃなくてちゃんと人間らしい多面性が
出ていて好感が持てます。
けっこうエグい心理描写も多く、胸が締め付けられるシーンも
ありますが、ギャグパートも上手くちりばめられていて適度に
和ませてくれるので終始楽しく観られました♪

原作読んでみたいけど2期あるみたいなのでそれまで
ガマンかな〜・・・

特に不満はありませんが途中、若干人物作画が崩れ気味なとこが
残念っちゃ残念。まぁ要所は綺麗に描けていたので
さほど違和感はありませんでしたが、2期はその辺の
クォリティにも期待したいですね(´∀`)ワクワク

投稿 : 2014/11/11
閲覧 : 236
サンキュー:

13

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