あしすと さんの感想・評価

4.2
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

皆さん！原作が物凄く面白いですよ！（全話視聴後、全面的に書き直し）

とにかくタイトルの通り原作が物凄く面白くて、個人的『神原作』に認定してしまった作品です！

自分にとっての『神原作』は、この作品を含め2作品だけなので、かなりの高評価です！！


1話を見てみて面白ければ、キリの良い4話までは見ましょう！！！

そして、4話まで（もしくは3話まで）が面白いと感じたなら、躊躇せずに原作に手を出しましょう！！！

絶対に後悔はないと思いますよ！！


（※ちなみに一つ補足しますと、このアニメは「内容よりもテンションを楽しむギャグもの」と評価されているようで、アニメについては自分もそれで異論はありませんが、
原作はちょっとだけ雰囲気が違っており、ギャグをパワーアップさせるだけに止まらず、かなり【熱い中二バトル展開】で、内容もまったく薄くなく【読みごたえのあるストーリー構成】となっています。
この点についてだけは、「ストーリー厨」を自認する自分が保証いたします！）




原作プッシュはこの辺にしておいて、以下、アニメの感想です。

このアニメは、原作高評価補正もあり、自分がこれまでに見たアニメの中でギャグバトル部門歴代No.1、全体でも歴代No.7になった作品です。

まず、この作品の構成は
【特撮変身ヒーロー×フェチ】
です。

詳しく説明しますと、
まず、主人公たちは単純な正義の変身ヒーローです。

よく中二バトルものにありがちな「主人公側が必ずしも正義とは限らない」という構成ではなく、主人公側が100％正義という特撮ヒーローものです。

1号ライダー・2号ライダー・V3の3人が悪を倒す正統派ヒーローものです。
しかも、おやっさんポジションの変態美少女のフォローキャラもいます。
だから仮面ライダーですｗ
（ちなみに自分は昭和仮面ライダーが好きですが、さすがに昭和ライダーリアル世代ではないです 笑）

でも、変身した姿はツインテールの美少女ですｗｗ

う～ん、カワイイ（笑）

{netabare}あ、ちなみに最終話のレッド強化形態を見ると、自分はウルトラマンティガを思い浮かべてしまうのですが、そのあたりは世代によって分かれたりするのかな？（笑）{/netabare}


で、敵は完全にショッカーです。

正義とも悪とも言い切れないような組織ではなく、世界征服を目論む完全な悪の組織です。

しかし、世界征服は殺戮を伴うようなものではなく、世界（ツインテール）征服です（笑）

敵怪人は必ず変なフェチ属性（ツインテール＋巨乳とか）を持っています。

その設定が秀逸なため、ヒーロー側だけでなく敵怪人のほうが印象に残ることもしばしば。

昭和特撮の敵キャラって、いまだに人気があるキャラも多いですよね。
クモ男とか地獄大使とか、バルタン星人とかゼットンとかエレキングとか。

そういう面を踏襲しているのも「特撮」的ですね。



また、本気なのかギャグなのか分からないのもイイところ。

{netabare}最終回では、ゼットンに倒された初代ウルトラマンが仮想世界でゾフィーと会話するような演出で、レッドが「ツインテール」と対話します。{/netabare}

これは中二的なテンションで本気で見るべきなのか？
それとも、ギャグとして見るべきなのか？

ちなみに自分は特撮を見ているテンションで真面目に見ましたけど（笑）


全体としては完全なハイテンションギャグものですが、それに合わせてテンポが良いのも序盤がかなり面白い理由でもあります。

いちいち起こっていることに疑問を持たない。
疑問があったら悩むのではなく、ツッコミで解決。

それでうまくいくんだから問題なし！ｗ
…ってことですね（笑）



「ギャグアニメ」や「中二バトルアニメ」を見たいのであれば他にもいろいろあると思います。

でも、「ギャグバトル」というジャンルにおいては、原作と序盤4話まではダントツで歴代No.1です！

まだ視聴していない方は、騙されたと思ってまずは1話だけでも見てみてください！




…とまぁ、ここまで明らかに歯に何かが挟まったような表現をしてきましたが、その理由にも一応触れておきます。

{netabare}
（1）自分はストーリー厨です。

ストーリー厨なので、アニメだけを見て分かりやすい展開になっているかにこだわります。

ただ、原作原理主義者ではないので、改変については寛容なつもりです。

そういった意味で、この作品は序盤4話がほぼ原作通りで超面白かったのですが、それ以降の全体を通した改変は決して上手くはなかったため、ちょっと残念でした。

でも、これだけなら「ちょっと残念」程度で、致命的ではなかったのですが…、いくらなんでもひどすぎたのは9話。

いやもちろん、脚本家さんや監督さんが原作のあるものをアニメ20分という尺に収めるのはプロの仕事であり、素人が文句を言うべきではないというのは理解しているつもりなんですが…、
そうだとしても、この9話だけは言わずにはいられない。

だって、「話の繋がり」「表情の繋がり」「なんでそうなった」「何に対してどう感じたからその台詞になった」が全然分からないんですもん。

失礼を承知で言わせてください。
「ここだけは、素人の自分が構成しても、もっと上手く作れた」

中盤は良い改変と感じることは少なかったとはいえ、全体を通してみれば許せるストーリーの出来だったのですが、
ここだけは絶対に見過ごせない致命的な部分で、一気に評価を下げてしまいました。


（2）自分は作画厨ではありません。

自分は作画に関してはかなり寛容なタイプだと思います。

いや、もちろん「作画が雑になってきたな～」「動きが序盤よりカクカクしてきたな～」「明らかに書き込みが足りない絵になってきたな～」とかっては思いますが、
自分はストーリー厨なので、ストーリーさえ上手く繋がっていれば多少作画が悪くとも、そのアニメ自体の評価は下げません。

でも！！！

この作品はそんな自分でも作画の悪さが気になるアニメでした。

多少動きが少ないとか、遠近感がないノペっとした絵くらいなら全然許せましたよ！？

でもでも！！！

中盤、主要キャラクターの顔が明らかに違うんですよ！？


自主制作アニメなら物凄く高クオリティでしょうが、これって地上波放送アニメでしたよね！？

全体として雑な仕上がりになっても良いから、顔だけはちゃんと描けなかったの！？


自分がこれまでに見たアニメは200本くらいだと思いますが、その中でも一番作画が気になったアニメになってしまいました…。

※ただし、4話までは全く問題ない作画です。
11、12話も全く問題ない作画です。
なので、とりあえず4話まで見て気に入ったら、その先のことは考慮材料にせずに原作に行くことをお勧めします…。




自分が原作信者になったことからもお分かりの通り、このアニメは順当にいけば全体歴代No.2以上になるはずの作品だったんですよ…。

ぶっちゃけ、アニメだけで評価するならもっと評価は下なんですが、原作補正で全体歴代No.7に留めたんですよ…。
{/netabare}


とにかく！

まずは4話まで見てみて、それ以降はアニメには過度な期待をせずに原作を読むのが良いと思います！！