たんぽぽの花 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ドッペルが元凶か現況か
この作品に見良いって感じた事はたくさんあります。
ゆがんだ愛情であったり、まっすぐな情であったり、正さないといけないけど、正せない事が有ったりと、ドラマ性はすごく感心して見ていました。
伊吹慶太の母親の死からそれは、ゆっくりと始まり少しずつ慶太の周りに起こる異常な出来事、それらが全て人の手で起こっていた事。そして自らを犠牲にしてまで、妹を守ろうとしたクロの兄、起こりゆく現実とその真意は後から、解かる事が多く少し切ない気もしましたが、最終回で全てが終わる事がちゃんとできた良い作品でした。お勧め度★4です。
主人公は伊吹慶太ですが、間違いなく周りのキャラクターがいてこの作品の良さが出ていたのは、すごい構成だと思います。問題のドッペルはクロの清き場所への帰還で収まり、世の中が平穏で慶太と茜が結ばれる。とても良い展開でした。最終回は過去の総集編っぽくなっていましたが、それでもそれをした事と最後にクロにシンクロで語りかけた慶太の想いやりの深さに感動しました。良い作品なので、ぜひ見て下さい。
うんちく~ドッペルゲンガーとは、自分そっくりの人間を逢うとその人は近いうちに死に至ると言う現象です。真相や真実とは別ですが、人の器には3つの物が入っており、1つ今の自分を認識する心と言う物、2つ目は魂とされる物、そしてその間に幽体と呼ばれるアストラルボディーがドッペルゲンガーの正体ではと言う説です、肉体と意識はあり、魂も体にあるが、なにかの拍子に幽体だけが身体から切り出される。すると魂が不安定になり死に至る。と説です。日本の昔話にも良く似た話があります。外国でも同じような話があります。一概にまったくのでたらめとも言えないと思います。
ドッペルは別にしても世の中には自分とそっくりの人間が3人いるとか、よく聞く話です。そう言った話を元に作られたのかは知りませんが、それをシステム的に人工で操作する所は発想が面白いなと正直思いました。