atsushi さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
当初の期待以上
少女マンガ的なラブコメだが、幼少期から話を引っ張ったのでなんだか楽しそう。
スタッフロールが縦書きで左から右に流れるのが斬新だが、読みにくかったけどこの作品のテーマ的にはあり。
主人公はラグランジェの青い人、瀬戸麻沙美。
幼少時代のイジメっ子が、高垣彩陽でビビった。
6話目にして茅野愛衣が登場。
だが、ヒロイン的なのではなく可愛くない役どころをやるのは珍しい。
これは最後まで見る。
12話、いい最終回だった、と思ったら2クールでした(笑)
内容的に特にエロいわけでもなく、至って健全なのでNHKで昼にやっててもいい感じ。
青春の感動のスポ根かと思ったが、メンタルな部分もよく描かれているし、バトルの緊張感とスピード感もスゴイ。
少女マンガ原作でいきなり2クールってかなり思い切ったと思うけど、個人的には大当たりです。
マイナーな競技の割に、戦略的な部分にもかなり踏み込んで描写されていて、強い人はなぜ強いのか、その為に自分たちには何が足りないのか?という部分と、その練習がかなり緻密に描かれている。
まあ、コレを見てこんなハードなかるたをやりたいとは思わないが(笑)
それに、名人とかクイーンと呼ばれるかるたでは雲の上のような強さの人も、人間的にもかるたの強さ的にもパーフェクトである、というような描写ではなく、どう努力してそのスタイルを手に入れたのかとか、人間としてはどこか抜けているという感じで描かれていて、単純なバトル物と言うよりもある種、群像劇のような感じ。
精神の強さに比例する魔法とか、生まれ持って超えられない天才チャンピオン相手の越えられない壁を努力と根性で、ではなく、そのためにこういう努力をしている、という部分の描き方が非常に論理的で、競技の奥深さに繋がる。
ラブコメって言うよりも、アスリートと呼ばれる人は、一般的な青春イベント的なことは、多少なりとも捨ててるよね!?という描写もあった。
他の2クール物がどんどん失速していく中、コレだけは毎話楽しめた。
で、2期はいつやるんだ、と。