みのるし さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
時には悪魔にさえ豹変してしまう人間には愛される価値があるか
このハナシはうなりまっせ。
平和を願わない人間は多分世界中どこを探してもいないと思うんですが、どおゆうわけか紛争は絶えないわけで、それを何千年も人間は繰り返しているわけです。だけども人間は愛するに値する価値があるとゆう事をものすごく遠まわしにゆうてるんとちゃうかなと。
全部見終えてそんなこと感じました。
近未来の宇宙でのハナシなんですけども、テーマ自体はまさにボクタチが現在生活している日常で抱えるとゆうかぶち当たるとゆうか、そおゆうものすごい身近な出来事のハナシがメインです。
最初にも書きましたけども、人間とゆう生き物は個々はイイ奴なんだけども、自分らの正義を貫くために差別したり殺し合ったりしちゃうんですな。
そおゆう矛盾を抱えながら生きていかなあかんのが人間とゆうもんなわけですけども、そおゆう矛盾もなんもかもひっくるめて人間の存在を肯定したいのです。それにはまずは愛なるものがあって始まるのではないかしら。と。
それでは平凡な日常を過ごす下駄ばきの人間はどないすればええでしょうか。
政治的活動をする。宗教的活動をする。お金持ちを目指す。いろいろあってどれも間違いではないんだと思いますが、このハナシではすぐそばにいてあなたをとても大切に思ってくれる人をとりあえず一生懸命愛してみるとゆうのはどうだろうか。とゆうてくれてるように思います。
ボクはもうすぐ50歳になりますけども、最近そおゆうふうに思うようになりました。なんかうまいことゆわれへんのですが、なんしかこのハナシを見終わったあとにまさしくその通りだと膝を打ったことはゆうまでもありませんが、なんともすがすがく晴れ晴れとしたやさしい気持ちになりました。
それにしてもこおゆう人間とはなんなのか?的なムズカシイテーマを題材にこうも面白くわくわくするアニメーションに仕上げてしまえる製作スタッフの皆さんには感服いたしますな。
ハナシに説得力を持たせるために宇宙での暮らしぶりなどは、多分ホントにこんなんだろなと思わせる演出になっており、ゼロ・グラビティとそん色ない映像となってます。
まだ社会にでていない学生さんなどはこれを見てもピンとこないかもですが、働き出して10年ぐらいたった人にはなにかしらの指針をしめしてくれる作品だと思うし、シニアの方はご自分の生きてきた道筋を振り返って懐かしく思い、たまには嫁はんと2人でウマいもんでも食いに行くかとか思ったりすると思います。
ハチマキと愛ちゃんにはこれから今まで以上に人生の試練ががんがん訪れると思いますが、あなたたちならどんな困難もきっと乗り越えて行けますよ。がんばれ。
最終回を見終えてそう思いました。
あと蛇足ですが、劇中曲はすばらしく、とくにHitomiの歌うなんやらとゆう歌がホントにいいです。が、OP・EDの歌は残念ながらボクは好きくなかったです。酒井ミキオさんスイマセン。