ひげ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ネット時代に富野ガンダムが観れるという幸せ
キャラクターと勢力がとにかくたくさんでてきます。
Zとちがってナレーションがないので台詞による説明しかありません。
そのせいでいらない情報が多い?のかなぁ。
途中に恒例のアジ演説を入れて、とにかくいままでの話をまとめるということもしませんでした。
ご本人が描いた既存のコロニーやら軌道エレベーターに対して『最新の設計、想像図はこっち』っていいたいのかしら。
世界観はフワフワしててかまわないから、がんばって着いて行くからもっとストーリーのテンポあげてくださいよっとヤキモキしていました。
でも宇宙に上がってから後半に向かっての加速感はかなり気持ちが良かったです。
{netabare}
ストーリーはかなりシンプルなのですが、肝心の『ムタチオン』をうまく説明できていないので なんでこういう事態になったのか というのが非常にわかりづらいです。
{/netabare}
あと残念なのはライバルのマスクがどうにもキャラが薄いのです。
デザインは申し分ないのですがワルでもなく野心も微妙、この作品自体悪い大人が非常にすくないと思います。
まぁクリムがいいキャラすぎて全員食ってるような気がしなくもない。あいつ大好き。
主人公のオカンも含め女性陣が良キャラ揃い。管理職の悲哀が心に響きます。
テーマとかメッセージは子供に向けた『元気のG』ですねたしかに。
{netabare}
最後にクリムのクーデター、カシーバミコシの降臨祭を期待してたんですけど・・・クーデターみたいなことはしたか。
{/netabare}
覚書
ファースト以外ではターンエーがお気に入りなのであそこで終わっといて欲しかったのですが、まだまだガンダムを描きたい、描かなければいけないようです。
監督が『ネクストターンエー』とか『キャピタルG』などと呼称していたネタが35周年作品に。
同じようなキャラデザのターンエーに比べると第一話、第二話の『なにがはじまるんですのん?』、『なんじゃこりゃ?』感はまったくありませんでした。
二度目のアナザーガンダムということもあるのか普通です。
MSのデザインもXやらエクシアやら今までの主役機のデザイン、ディテールが見受けられるのでワザと凡庸なガンダムを作ったように思えます。
立ち姿は安彦さんの漫画版のようでもあり、アンテナは響鬼さんを思い出させます。
いまのところつまらなくはないと思うのですが、劇場版のようなツギハギな感じ、富野節とはちょっと違う気がする親切すぎる台詞が気になります。
便所システムとグリムのキャラクターだけで来週も見たいと思う不思議な作品です。