メア さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
電波女と青春男 - お笑い女と男気男 - コスプレ女と - 超能力少女と
良かった点と悪かった点の二つに分けるので、好きな人は悪い点は見ないでください。
【良点】
・作画。
作画、というよりキャラクターの表現度(おもにエリオ)がかなり巧かった。
元の原作イラストがブリキなだけあって、キャラは可愛い(個人差あり)。
前川さんのコスプレはたくさん出てきた。
原作では(イラストとして)登場しないキャラも登場してくれた。
(山本君(仮)とか、花澤さん(仮)とか?)
・音楽
OPは電波的であってていい、かと。
歌ったのはエリオ(役の人)
EDは落ち着く歌でいい歌。
(でも、このアニメに合っているのかと聞かれると……な歌)
・キャラ
各キャラ個性的(一部はかなり個性的だったりもするのです)でそれなりにいい設定。
それゆえ、逆にあのキャラは好き、このキャラは嫌い、となるかもしれないけど。
以下【批難】です。
好きな人、一応見ないでおいてください。
(原作比較入ります)
【内容】
とりあえず、ふっとばし過ぎ。
特に終盤、社が登場したあたりの話からはかなりひどかった
。
たとえば、マコ君のサッカーの話。
それとなくサッカーボールを出して、過去にサッカーで何かあったようにしながらも、(一応リュウシさん応援のときに俺は諦めたとかは言ったものの)そのはなしはほぼ完全スルー。それくらい入れろよ。
ちなみにこの話は、マコ君が昔所属していたサッカークラブで、レギュラーにはなれず、頑張ることもできず、気づいたら辞めてたみたいなかんじです。
なにより1番気に入らないのは最終話。
原作では最後に夏祭り(草野球で商店街側か都会側、どちらでやるか決めてたやつ)で終わらせるんだけど、そこでエリオがわざわざ草野球に参加した理由や、バスケの試合前(?)に約束したリューシさんとのデート、社の力の証明、登場してからの行動の理由(マコ君の憶測であるが)などといろいろ重要なこと(?)が起こるのに、それを省いて終わらせてしまったこと。
そんなことするなら、序盤を削るか、あと1話増やしてくれればよかったのに、なんでか、中途半端に終わらせてしまったことです。
震災の影響らしいし、しかたないけど、もしその後の『13話』をBD/DVDに入れたりしやがったら・・・。
長々と書いたけど、わかりやすく言うと
『原作読んでないと話は分かりづらく、いいシーンを省きまくりやがった』
ってことです。
【作画】
いい点で、うまく書かれていた、と書いたけど、それは部分的な話。
逆に違う部分を見るとうまく描かれているところと比べかなり手抜きになっている。
1話は、それこそ感動するほどにうまかったのに、話が進むにつれてどんどん手抜き描写が増えていく。
エリオにはかなり力が入っていたのに、ほかのキャラはそうでもなく、結構手を抜かれていた = エリオのために作られたアニメみたいになってる。
結局、このアニメはなんだったのか?
・原作の告知アニメ?
・ブリキさんの絵を再現したかっただけ?(一部崩壊してるけどさ)
・エリオ可愛く描いてBDとかで儲けようとか?
最近、内容のないあにめが増えているけど、シャフトの前作の「まどマギ」はよかったから、結構期待はしていたのにかなりがっかりです。
『春』、シャフトは電波女と同時にマリアほりっくも手掛けて、まどマギは結構延長していたからその分でさらに手が抜けたのかもしれないが、だったら無理にやるなという話。
次回作へのためのつなぎ的な感じで作った、と言われてもおかしくないレベルだったんじゃ?
2期はやりそうで、やりづらそうで。期待は中の下。
もしやるんなら、もうすこし頑張ってほしい、シャフトの方々。
(主にシナリオの方)
これで、仮に2期がやって、内容が駄作だったらきっとシャフトを嫌いになるかと。
最後に
社の名言(?)を3つ。
※原作からですので、アニメにはないものもあります、たぶん。
『時魔法で例えるならメテオ、特技なら石つぶてレベルの超能力保持者だぞ。或いはPSIならスターストリーム』
『声を張り上げろ。喉を絞れ、腹をかき乱せ。マコトはただ見ているだけの為にここへ来たのか? パーか貴様は。足を運ぶぐらいなら何かしに来い。歩け、進め。貴様だって歩みは遅くとも、超能力を目指す人間だろうが』
『嘘をつく子供、つまりオオカミ少年は信用されず、羊だか山羊は食われてしまうわけだが寓話の説教なんかどうでもいい! 大事なのはオオカミ少年が嘘を貫いた結果、本当に狼を村へ呼び寄せたという結果にある! それは『偽れない』!』