退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
究極の少女
人形には魂が宿ると言いますが
この物語をみると本当にそうなのだと感じます。
大好きすぎて、レビューというより想いになってます。
少女の頃、世界はどこまでも広くて、向こう岸までいけるみたいで
転がっているものたち全てがキラキラの大洪水で。
そんな中、身体がどんどん変わっていく、心も変わっていく、
そんなものたちが日々移ろいでいきます。
しかしそれは成長。
いつからか、私のお気に入りのお人形は口をきかなくなり
いつの間にか私の中の少女は消えました。
10代最後のとき、
永遠にこのままでいられないのなら、何かにしまっておけたら
閉じ込めておけたら と感じました。
この物語は、そんな少女願望がみっしりと詰まった作品なのです!
特にこの2期は1番良かったです。
引きこもりの中学生の少年・桜田ジュンの成長と
ドールたちのアリスゲーム。
後半はドールたちの哀しみや苦しみを描いています。
「アリス」とは
どんな花よりも気高く、
どんな宝石よりも無垢で、
一点の穢れも無い、
至高の美しさを持った究極の少女
そんな完璧な少女などになれるはずもなく。
不完全だからこそ美しく、輝いているのだと思いますが、
{netabare}
けれどもドールたちは、お父様(ローゼンメイデンシリーズを作った人形師)
に認めてもらいたくて「アリス」を目指し戦う。
これはドールではなくても私も同じですね…
いくつになっても
母と父に認めてもらいたいと
いい大人が心のどこかで切望し続けています。
{/netabare}
素敵なドールたちの名前
水銀燈(すいぎんとう)
金糸雀(かなりあ)
翠星石(すいせいせき)
蒼星石(そうせいせき)
真紅(しんく)
雛苺(ひないちご)
薔薇水晶(ばらすいしょう)
人形、ゴジック、退廃的。
靴、帽子、リボン、アンティークレース、
瞳、巻き髪、ドールたちの想い。
それだけで、うっとりとしてしまいます。
みんな本当に良い子で、
ほんわか日常とシリアス展開に、飽きずに最後まで視聴しました。
私は男の子みたいな、蒼星石が好きです。
あの瞳で見つめられたら心全部吸い取られます 笑
OP「聖少女領域」大好きです。
今、少女の女の子、少女だった時があった女性にオススメの作品です。