たんぽぽの花 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人を呪わば穴2つ
アニメシリーズでタイトルの様な言葉を使うのは不思議な気分です。
元々、人を呪うと相手を埋める穴と自分が入る穴(墓穴)の意味で使われます。アニメについては閻魔愛と言う少女が地獄通信と言う深夜0時にしか繋がらないと言うHPに繋がると、そこへアクセスした人の恨みの対象を地獄に流してくれると言う、しかし流した人間自身も死後地獄に行くと言う制約がある。現世での恨みの強さが無ければ、リスクの高い話だが、それでも今夜も誰かがアクセスする。
アニメには色々な要素が取り込まれています。現代風で言えば仕事人に近い感じも受けますが、このヒロイン閻魔愛の過去が1期では徐々に明らかになって行きます。約400年以上前の話ですが、その頃の時代には人柱的な風習が日本でも各地にありました。そんな中の村の話に関係するのですが、閻魔愛事、愛は生前は可愛らしい少女であったが、村からは不思議な力を持つ少女と恐れられ、人柱にされるが、従兄に数年間助けられていたが、見つかり、家族共々殺され生き埋めにされる。その時の恨みのが悪霊となり、村を全滅させる。その罪を償う為に地獄少女として400年人を地獄に流すと言う罰として受け入れる。
そして、愛の従兄の子孫にあたる人物が愛の事を知り色々と調べて行くうちに自分達に係わりが有る事をしる。そしてそこには、父子家庭だが父親と娘が愛と関わって行く話が1期の流れです。
核1話で一人の話+αで親子が関わってくるが、恨みを晴らす事が正しいのか、間違っているのかを親子間で論争になるが、
これは、そもそも少し違う感じがしました。間違いも正しさも有る。ただ、地獄少女はその2つは関係が無い、依頼を受ければ地獄に流すだけ、、
1期の閻魔愛は感情が薄いので特に最後に感情が出た時に愛の恨みの大きさが良く出ていた感じがしました。
うんちく、藁人形は日本でも昔からある呪術の一つです。実際にこれを行って、相手を衰弱させ、警察が逮捕した事例も有るぐらい有名な呪術ですが、
これらは、陰陽道からアレンジされ独特のスタイルになったと思われる。
ただ、恨む心は恐ろしい、そこには人の無い面が出てくるので、実際はこれら、呪術を行わなくても相手に何らかの危害を及ぼすと思う。
ただ、許せないほどの事を他人任せで本当に良いのかは少し疑問にもおもえる。まあアニメの中の話なので、深く考えるのはやめましょう!人を怨む事も許す事も人間にしかできない事なので、そこだけは忘れないでいきましょう。