緑の先駆者 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
緒花ちゃん、君の明るさで暗闇を照らせ!
P.A.WORKS の「True Tears」に続く、北陸を舞台にした第二弾作品。
「True Tears」の時には、真実の涙を象徴するような空の青と、現実の葛藤を表現した雪空のグレーが印象的だったけど、この作品は、タイトルの「花」からも、ストーリーを通じて、赤の華やかさを要所に有効に使っていて、ヒロインの持つ明るさと強さ、そして、周りが闇で道を見失いそうになっても彼女が暗闇を照らす灯りとなって進むべき方向を示してくれるぼんぼりを表現しているように思えました。
あらすじをみると、「今までとは違う自分になりたかったという夢は、急に現実となりました。」とあるため、アオハライドを見た後だったせいか、この主人公も学校でいじめられていたのか?とだいぶ心配しましたが、ぜんぜん関係無かったです。心配して損した。
この作品のヒロイン(緒花ちゃん)、自分の大切なこと(喜翆荘やそこで働く人たち)のためには、まっすぐに全力でぶつかっていくのに、自分のことになるとからっきし。せっかくぼんぼり祭りで、ずっと会いたかった幼なじみの彼に会えたのに、必死になって、心の底から絞り出した一言が、「やきそば食べたい」。
緒花ちゃん、好きにならずにいられないヒロインのNo1候補です。
そして、ヒロインを支える、まわりの女子力も凄い。特におかみさん(おばあちゃん)、初回から、物理的にもパンチが効いてて、回を追うごとにその存在感は増していくばかり。しかも、最後ののぞみ札の願いが、あの言葉。泣かせる。
P.A.WORKS北陸三部作の、「グラスリップ」も、ぜひ観てみようと思います。そのまま、「TARI TARI」にも突入しちゃいそう。無いと思うけど、続編期待したい。それまで、僕もぼんぼるよ。
余談
毎回、お約束のように、水戸黄門の由美かおるよろしく、入浴シーンが出てきます。温泉の話とは言え、そんなに必要だったか?