緑の先駆者 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
真心の想像力
おさななじみ、一つ屋根の下、と言えば、恋愛ものの定番のパターン。なぜか、ここに、不思議ちゃん登場。
不思議ちゃん(乃絵ちゃん)の登場によって、1話目から、波乱の予感がして、わくわく。思わず引き込まれてしまいました。ただ、前半はちょっと展開遅く、その分、後半、急速に変化していく。
この乃絵ちゃん、真心の想像力を働かせて、相手のインサイト(心の中で本当に思っていること)を見事に言い当ててしまう。でも、自分が恋をしている、と知ってしまったとき、真心の想像力が働かなくなって、空回りが始まる。まるで、自転車のチェーンが外れてしまった時のように、ペダルは空をこぎ、最後は自分の足で歩くしかない、という感じでした。最後は誰か死ぬしかないんじゃないの?と、見ていて切ない。
音楽は、主題歌のリフレクティアがアニメの伴奏として、見事に、ピュアな乃絵ちゃんの透明感を表現していて、とっても好きでした。(曲も乃絵ちゃんも)
主人公のお母さんに、一言。自分の子として、比呂美を育てる、と決心したんだから、ブリ大根もって、比呂美の家に言った時に、「おばさん」と呼ばせるな。ちゃんと、「これからは、お母さんって呼んで」くらいの配慮、欲しかった。「待つのも体力いるのよね」と言えるんだから、もっと近づけたのに残念。あとは、個人的には、お母さんのエピソード、もっと欲しかったです。じゃないと、比呂美を苛める理由がいまいちピンとこなかった。単に子離れできない嫉妬深い親、程度にしか見えない。
P.A.WORKSの北陸3部作の残り2つ、花咲くいろは、グラスリップも観たくなりました。
あと、ちょっと前に、秒速5センチメートルを観たせいか、この作品を観て、「やはり女子は強い」と正直、思います。