退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
Mr.Children<改稿>
森博嗣小説原作既読。本作はシリーズ5冊中の2冊目にあたる物語を主に描いたお話。
戦争請負会社の日本人部隊で、戦闘機に乗って戦う若者の物語。「若い人に、生きることの意味を伝えたい」という。押井は、本作が成功しなかったら辞めると語る。
キルドレであるパイロットは体は成長しないまま、永遠に生きられる人で戦闘によって死なない限り生き続けることが出来る。この設定によって逆に生き急いで戦死する者や、戦闘以外、空以外で生きる感覚が見い出せない者などの葛藤をうつつに表現している。ジンロウと言うパイロットが戦死した穴を埋める為に配属されたカンナミ。そして上司のクサナギ。この三者の関係が主にに描写される。
本作はカンナギとクサナギの物語であり、若い人に生きることの意味を伝えたいという。押井氏うんぬん作品。人それぞれになってきますが、まず、彼等は死なない、死ねないと言う所。大人ぶって煙草を吸ったり、酒を飲んだり、女と過ごす。それは意味を持たない。ぶっているのだ。(くさなぎは別)まるで青春を空虚に生きる若者像のようで、モラトリアム期間、ピーターパンのようだった。それは凄くこの世界の雰囲気にもマッチしているし、幻想的なロマンも感じたが、遠まわしすぎて、もうちょいストレートな表現もするべきだったようにも感じる。〆としても感動モノであったが、決して終わりとは感じない終わりだった。ちょっと想像しないといけないかも知れません。
*
実相は大人の遊戯の為に利用される、キルドレ達の永遠の戦闘ショー。
どうやらニーチェの永劫回帰や、仏教の輪廻をテーマとしているようで、ここら辺の話をレビューでするのはアレなので、気になる人は「スカイクロラ ニーチェ」でくぐってみて下さい。貼るのはNGワードに含まれるようです。
何度でも頑張ろうって事なんすかねー