千石gahara さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
”取って”
吉野弘幸さんと大河内一楼さんがシリーズ構成なのでギアス好きの自分としてはかなり期待していました。
結果は期待以上でした。
個人的にめっちゃツボでした。
ストーリーはまず、主人公の集がヴォイド(王の能力)を手にすることから始まります。
そして後に涯率いる葬儀社に入り、GHQと闘っていきます。
このアニメは2クール目からが特に面白く、急展開していきます。
1クール目と2クール目のキャラの心情の変化にも注目して欲しいです。
最初集は、優柔不断でしたが葬儀社として闘っていく内に成長していきます。
第9話で谷尋の弟を殺してしまい、人の心に触れることの重大さを知り、第12話で過去の記憶を取り戻し、涯との別れを経験し、涯のやり方ではなく自分なりのやり方で人を導くことを選び、成長します。
でも、第15話の祭の死をきっかけに間違った方向に行き、
感情をすべて押し殺しヴォイドランク制を取り入れました。
これも本当は、生徒達を東京から脱出させるためにしていたことだったのですが、これが原因でこれまで仲間だった人達から裏切られます。
しかも、復活させられた涯に右腕を切り落とされます。
でも、こういう状況でもいのりだけは傍にいてくれました。
そして、いのりが敵の元に飛び込んだ後、これまで犯した自分の罪や、アポカリプスがもたらした苦しみを自分が引き受ける事を決意します。
ここからの集はめっちゃかっこいいです!
3つ目のヴォイドゲノムを自らに投与し、いのりを助けに行くのですが、既にいのりは真名に乗っ取られていました。
そして、涯との最終決戦に勝ち、自ら“魔王”となり、イブとしての役目を終わらせるという涯の真意を聞かされます。
涯は、涯のままで最後まで悪役に徹していて本当にかっこよかったです。
そしていのりは肉体を取り戻したのですが、ほぼ全身が結晶化して視力も失っていました。
集は、いのりと逝こうとしますが、いのりが全てのアポカリプスウィルスを集めた集を救うため、そのアポカリプスウィルスを全て背負って消えていきます。
4年後、集はこれらによって視力を失いますが、アポカリプスウィルスは消え日本は元に戻ります。
ここからは特に自分が好きで感動したシーンの感想なんですが、まず第15話祭の死のシーンは本当に感動しました。
祭は本当にいい子だったのでショックでもありました。
次に、第19話の集と春夏の絡みで集が初めて春夏に「母さん。」と言ったシーンです。
あのシーンは集と春夏の本当の親子ではなくとも親子の絆を感じました。
次に、21話のいのりが集への思いを語るシーンです。
「集が人だから。悲しいくらい人だから。」はジーンときました。
そして、一番感動したのは最終話です。
いのりが戻ってきてからの集との絡み。
視力を失ってしまって、集を探し、「集、どこ?」からのいのりの言葉は全部感動したし、集がいのりと一緒に逝こうとしてアポカリプスウィルスを集めた後、いのりがあやとりを集に「取って。」と言って集がそれを取った後消えていったのも感動したし、何より最後集がイヤホンをつけた直後のDeparturesの「離さないで」の歌詞からのいのりと集が抱き合っている画は本当に感動しました。
好きなキャラが死んでしまうのは本当に悲しいです。
集の中にいのりは永遠に生き続けているんだなと思いました。
最後の笑顔のいのりはいい表情してたと思います。
個人的に集が失明したのは、いのりの失明を受け継いだのかなと思いました。
あと、このアニメは説明不足や急展開すぎるなどと言われたりもしますが、個人的にはあまり分からないところは無かったし、想像したりできるのでそれも面白いと思うし、展開が早いのはむしろ遅いよりはだれたりしないので良かったです。
漫画やゲームも楽しみです。
映画化希望!
このアニメは作画と音楽も素晴らしいと思います。
特に音楽は、個人的にアニメで一番好きです。
歌詞がアニメととてもリンクしているので歌詞にも注目して聞いて欲しいです。
OPのMy Dearest、The Everlasting Guilty Crown
EDのDepartures 〜あなたにおくるアイの歌〜、告白
挿入歌のエウテルぺ
サントラのβios 、 friends 、Release My Soul 、Home ~in this corner~
これらの曲が個人的に好きなのですが、是非聞いてもらいたいのがアニメでは流れていないのですが、The Everlasting Guilty Crownのカップリングに入っているEGOIST名義の曲キミソラキセキです。
全部見た後に聞いてみてください!
本当に泣けます。
歌詞が最後の集といのりそのものです。