オキシドール大魔神 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
昔からあのままの、立ち止まらない君だから好きなんだ――!
まずOPについて。フラットに考えれば曲はまあ良いが、アニメメジャーのシリーズを通して考えたら、下から2番目。また、映像が比較的地味。マイナーチェンジもヘルメットが違うとか、その程度。OPに関しては、総合的に中の上といったところ。
本編は改良も加えてあり、文句があるとすれば、三船東中学時代の一試合の後半がダイジェストだったくらい。寺門のスパイクの話や、海堂入門試験で弁当食べる試験がカットされたが、それらについては特に必要もなかったのでカットに文句はない。むしろテンポが良くなったとも言える。三船東と三船西の二回目の練習試合のカットは、NHK教育にはふさわしくないのと、尺の関係だろう。このカットは、まあ惜しいと言えば惜しいのだが、なくても問題ないし、仕方ないと言えば仕方ない。13話では、涼子ちゃんを出して清水が聖秀へ行く選択をする道標となるオリジナルがあったが、これはIFとして面白い。もちろん、原作での吾郎の発言を、小森が清水へ代弁する展開も良い。ジャイロボールのエフェクトや演出は良いし、海堂1軍vs2軍の壮行試合はかなりの良改変。原作だとアニメの眉村の指摘通り、吾郎は結局、寿也に頼りきりだった。だがアニメでは、吾郎自身が決勝点を挙げる。そのお膳立てを眉村がする。そのために代打・投手眉村という、通常ならおおよそ有り得ない采配がなされたが、眉村はバッティングも精密機械という設定があるので、それほど不自然でもない。原作では出番がなかった榎本にも出番を作った。逆転した後の9回裏の守りも、OPを挿入歌にしつつ、千石を打ち取ってゲームセット、という熱い展開。原作だと終わりは案外しょぼかったので、ここもやはり良改変。中学時代でのダイジェストがなければ、文句はなかった。
EDは、はっきり言って前期はクソ。後期は上の下。BGMは良い。陸人魚で吾郎が丸山を運んできた時とか、寿也が眉村からホームランを打つときとかに流れたやつが特に好き。
アニメの内容とは別に少々残念だったのが、森久保が鼻声だった時があったこと。しかも、その鼻声だった時に、「ありがてえ。外野じゃもう少しで風邪ひきそうだったんだよ」という台詞があったので、偶然にしても皮肉なものだなと思った。