runa21 さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

悪くはなかった

自分はこの話好きです。
ただ、あえて「自分は」を強調します。

おそらくこの話は好き嫌い分かれると思います。


主人公たちが
テロリストだという設定で、
かなりチャレンジしているなぁ
と思いました。


主人公たちは、
爆弾を仕掛けて、その仕掛けた場所のヒントを
動画サイトに「なぞなぞ」という形でだします。
みんな初めはふざけているだけだと思っているのですが、
本当に爆弾が爆発すると、
「えらいこっちゃ」ってなっていきます。


スフィンクスとしてなぞなぞを出している姿は、
一見ふざけているようにも見えるのですが、
本人たちには伝えたいことがあり、
それをより多くの人たちに伝えるために、
こんな手段をとっていきます。


そしてスフィンクスは
犯罪者でなければならなかったのです。
警察を嘲笑い、
原爆を利用して
人々を恐怖に陥れなければならなかったのです。


そうでないと、
彼らの伝えたいことが伝わった時に、
（彼らを作り出した「計画」が公開されたときに）
非難されるものにしなければらなかった。

彼らが
被害者ではあるけど
「いいひと」であってはならなかった。


そして彼らの計画には
どうしても必要な人間がいた
それは「柴崎」という刑事だ。

彼自身が必要だったというよりは、
スフィンクスを追いかけ続け、
彼らの伝えたいことを
しっかりと受け取り、
調べてくれる人物が必要だった。


柴崎はまぎれもない「どこにでもいるおじさん」
なのですが、半端ない洞察力と
推理力で、スフィンクスに近づいていきます。
その姿が、どんどんかっこよく見えてきます。
おっさんなのに・・・。


そしてこれはずっと「いらないキャラなんじゃ」
と思い続けていた「リサ」ですが、
彼女は、彼らの姿を覚えているという
役割を与えられていたのではないかと・・・。


犯罪者として、裁かれることは
きっとしょうがないことだとは思っていたと思う、
おそらく先が長くないことも
彼らはわかっていたと思うが、

彼らが、
どんな人物なのか、
どんなふうに戦っていたのか
見届ける人物が
「リサ」というキャラクターなのだろう。


難しい内容ですが、
なぞなぞとか、なぜスフィンクスと名乗っているのか、
探偵役の柴崎が解説してくれるので
視聴者としてはとてもわかりやすかったと思う。


ただ、この話は、
好き嫌い分かれる気がする。