fluid さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ドラマが素晴らしい!、ロボットアニメ
ロボットで戦うことしか知らない少年が水の惑星に飛ばされ、だんだん人間らしさを身に付けていくお話。
1話目がバトル展開なので視聴者が勘違いする作になってますが、2話からはドラマメインのアニメです!
■感想
さすが Production I.G 制作アニメ、絵が素晴らしい!
音楽もすごく良くて水の惑星という世界観が輝いて見えますね。
「攻殻機動隊」のときから注目してましたけど、他の制作会社じゃこの世界観は作り出せないんじゃないかな?
■ドラマ
なにより人間ドラマ中心で展開していくストーリーが素晴らしい。
戦闘中もなにかしら視聴者の心に呼びかけるような主張がありますし、
こんなすごいの見せられると他のアニメとの違いを実感させられちゃいますね。
ドラマも無く無駄にバトルシーンが続くような他のロボットアニメがおもちゃに見えるくらいの仕上がりでした。
■将来ありそうな設定
他のロボットアニメってカッコいいロボットや設定を用意しましたよ、という感じなのに対して、
このアニメは実際の現実を合理的に拡張したような世界観。
地上が海に沈むという設定も将来ありえない話ではないですし、
アルビノみたいに髪の毛が白いのも、宇宙線対策が施された宇宙暮らしのせいで白くなるのかなぁとか、
ロボットの設定もかなり現実的で、
言語変換や戦闘支援といった脆弱な人間をサポートするための人工知能が搭載されてたり、
コックピットの座席が衝撃を吸収するためのアームになってたり、
あと、重力制御?みたいなフローターで飛ぶのが斬新ですね。
噴射剤や粒子をまき散らすような飛び方ってアニメに定着してますけど、実際かなり無理ありますしね。
注意深く見るとホント細かいところまで合理的に考えられてるんだなぁとビックリさせられます。
■水着
5話の水着回は無い方が良かったです。
これがあると人に紹介しづらくなっちゃうんですよね。
良いアニメなんだから必要ないでしょう!という気もしますし。
1話まるまる水着のために使うとか、あからさまな視聴者サービス感がぷんぷんして安っぽいアニメに見えました。
■声
人気声優さん多数!
声優さんの演技力のおかげで面白くなってるなぁというアニメは結構ありますけど、このアニメはアニメーションが声優さんに負けてない!
キャラと声の一体感が素晴らしかったです。
{netabare}
氷河期を逃れるため、
1、宇宙に逃れ、過酷な環境で生き抜くために技術を発達させた人類
2、地球に取り残された人類
3、人工的に進化した人類
この手の設定はさんざん見てきたはずなのに不思議と見飽きた感が全然しないアニメでした。
これがプロのアニメーターの力ってやつですかね!
今時、他でやってない新しい設定を思いつく方が奇跡ですし、
設定以外の要素で勝負するなんていうのは制作サイドから見たらあたり前なのかも?
その中でも人間ドラマって何度使いまわしても劣化しない素晴らしい要素ですよね。
どこかで見たことあるようなドラマでもキャラクターと世界観が変わるだけで新しく生まれ変わるという。
にもかかわらず、
どこかで見たようなファンタジー設定だけでごり押しする劣化アニメが量産される今日この頃。
視聴者の意見が反映されないテレビアニメの限界ってやつなんでしょうかね(悲)
翠星のガルガンティアはホント最高でした!
{/netabare}