koaki さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1期。新選組と、権力に利用された鬼達の幕末ファンタジー
新選組だけを描いたアニメではないです。
乙女ゲーム原作のアニメですので、創作部分もありますが
表立った史実には、沿って作られていると思いますし、
そこに鬼達の物語をうまく絡めて作られています。
アニメでは主人公の千鶴が最後まで土方さんについていく話。
幕末、文久三年。江戸で暮らす主人公・雪村千鶴は京で仕事をしている
父・綱道と連絡が取れなくなり、男装をして京の町を訪れる。
そこで千鶴は人斬り集団と恐れられる新選組に出会う。
千鶴の父が研究していた秘薬、その薬によって生み出される
血に飢えた化け物たち。
薩摩や長州に属する鬼と呼ばれる人外の者たちの存在。
そして千鶴自身の秘密・・・
幕末を駆け抜けた男達と、彼らと生きることを選んだ少女の物語。
鳥羽・伏見の戦い後、船で江戸に向かうところまでが描かれます。
これを観るまで新選組の知識はほとんどありませんでした。
けれどアニメを観て、新選組の事が知りたくなって
ドラマや本を読んだりして、某藩が大嫌いになりました(^◇^;)
もちろん、ゲームもプレイ済み。っていうか初めてゲーム買いました。
新選組発足時の理不尽な対応や、壮絶な戦闘、戦での裏切り。
刀や槍で戦う時代は終わったと呟く姿が痛々しい。
史実に沿っているので、生々しくて怖いです。
介入してくる鬼達も、元は人間の権力争いに利用された過去があり
長州側についている鬼と、薩摩側についている鬼がいて
敵対しているはずなのに新選組の主要キャラに協力する場面なんかもあって
男らしいと思って観てました。
感情移入バリバリです。
OP「十六夜涙」がたまらなく好きです。
個人的には出番は少ないけど、山崎烝がお気に入り。
アニメを観終わった後に、調べ物をしていて
2004年に『山崎烝 取調日記』が見つかったという記事に小躍りしました。
中身は隊士名簿や慶応年間の出来事を書いたメモ帳らしく
史料の所有者のご先祖は近藤勇ゆかりの大坂の商家だそうで、
江戸へ退去する近藤から預かった荷物の中にこの日記があったとのこと。
その大阪商人の子孫の男性が東京に引っ越ししていて
日野市内の新選組フェスタに来た際、持ち込んだものだそうです。
見に行った人の話では、教養のある人らしい美しい文字だったそうです。
幕末に生きた人の持ち物が、現在になって見つかって公開されるなんて
ステキですよねぇ
ゲームでは、土方歳三、沖田総司、藤堂平助、原田左之助、斉藤一、
西の鬼の統領:風間千景のストーリーが楽しめます。
ゲームやるなら3期まで観てからの方がいいです。