カントムハイヴ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
天性の可愛さと魔性の美しさ
これぞP.A.WORKSの本気、いや原点、いや最高傑作。
気合の入った作品です。
特筆すべきは登場人物の巧みな心理描写。
表だって明確な表現はされていませんが
劇中の様々な小物や背景、延いては光や風、雪、火などの自然にまで
暗喩的な表現を用いて登場人物の心理を描破しています。
また、そこに過剰な演出はなく
割と淡々と物語の流れを遮ることなく進んでいきます。
なので注意深く繰り返し視聴することで毎回新しい発見があり
登場人物の決断に至った心理を徐々に理解できるようになるおもしろさがあります。
まるで国語のテストをしているようですね。←
私の今の課題は
{netabare}
13話での比呂美の開脚シーンについての考察です。
なぜできたのか。なぜ自虐的な笑みを浮かべるのか。
{/netabare}
です。
ともすれば衝撃的事実が隠されているのかもしれません。
まったくサイテーですね。主人公も、私も。
いずれにせよ
この作品は文学的要素と娯楽的要素を絶妙な感覚で含めた
恋愛アニメの最高傑作のひとつだと私は思います。