オキシドール大魔神 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
普通の女子高校生・谷山麻衣が、ナルシスト美少年の渋谷一也(ナル)をはじめ、変人揃いの霊能者たちと怪事件に挑んでいく話
メインキャラは7人、途中から8人になるが、各エピソードごとに順番に見せ場がある。
一筋縄ではいかない人間模様(主に麻衣とナル)も見どころ。
よく批判されるのが、麻衣がわがまますぎるということだが、霊能者たちとは違う、
等身大の女子高生としての主張と考えればしょうがないレベルだし、
人並みにハッピーエンドを求める人間性を考えれば、許容できるレベルだと思う。
代替案などは出せないけど、出せないからってハッピーエンドを諦められるほど大人ではないというのは、この作品に限った話ではない。
ナルの方も、最善を尽くすつもりなら初めからそう言えばいいのに、
あくまでも冷たい態度を取るから、麻衣の方もヒートアップするわけで、麻衣だけが悪いわけではないだろう。
ぶっちゃけ『青い主張』のレベルとしては珍しくもない。
感情的な麻衣と、冷徹なまでに理性的なナルのやり取りが、先述した人間模様の一つ。
先述してきたが、麻衣が度を超えたわがままとは思わないし、
むしろ女子高生としては当たり前のレベルの人間味があったと思う。
ナルは一見冷徹だが、実はできるかぎりベストエンドを目指すのが良かった。
他のキャラも個性的で良い。基本的にかませになる事が多いが、
先述した通り、見せ場はある。外人エクソシストが好き。
声優も、名塚に釘宮、岡本などそこそこ。
惜しむらくは、原作小説7冊分のうち、6冊分しかアニメ化されなかった事。
しかも7個目のエピソードが、これまでの集大成で一番面白かったので、それがアニメ化されていないのは、本当に惜しい。
ただ、アニメ化された範囲の原作再現度は、原作ブレイカーで有名のJCスタッフというのを差し引いてもそれほど悪くはない。
レビュータイトルを見て興味を惹かれた人は、ぜひ見てほしい。