ekatnij さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
熱血高校部活動アニメ!ことばに心打たれる。
高校生の生活を描くアニメは山ほどありますが、ここまで真剣に部活動に従事する高校生たちの本気が伝わってくるものはありません。
そしてなんといっても競技かるた、という一般には知名度の低い競技のための部活。
プロ制度もない競技かるたですが、ヒカルの碁で見たような階級制や競技としてのかるたの戦術の奥深さがあり、もはやひとつのスポーツとして感心してしまいました。小倉百人一首のひとつひとつの歌に込められた想いの深さなども勉強できて、これで興味を持った人も多いはずです。
ただ僕が一番感動したのは、ところどころの場面でひょいっと出てくる名言の数々。
その中でも最も心を揺さぶられたのは、やはりA級を必死で目指してかるたをとる千早をみている太一と原田先生のやりとり:
太一「でも、分かってるんすよ、俺は。俺は、青春全部懸けたって、新より強くはなれない。」
原田先生「青春を全部懸けたって強くなれない? まつげくん。懸けてから言いなさい。」
ここからのめり込むようにかるたをとっていく太一。
彼のストイックなまでの姿には心打たれます。
ぜひぜひどんどん続編を!原作もいいですよ!ただ新の福井弁や競技かるたのスピード感があるアニメが是非おすすめ!
追記:「ちはやふるが”熱い”わけ。」
僕も高校生のときはサッカー部で毎日全力で練習に向き合っていた覚えがありますが、それでもこんなに熱いと「もっと出来たんじゃないか??」と疑問がわいてしまうほどです。特に戦術面とか技術面とかもっと考えって練習すべきでした。。笑
さて。なにがそもそも熱いのか?
原田先生の「青春ぜんぶ懸けたって強くなれない?まつげ君、懸けてから言いなさい」以降、まつげ君こと太一は人が変わったようにかるたに青春を全力でかけます。おかげさまで、新はもちろん、千早よりも太一が本当の主人公なんじゃないか、と思わせてくれるほど。
というのも、イケメンで勉強もできる太一ですが、ええかっこしいをするために新のメガネを隠してしまうとこから始まり、諦めやすい性格や負け惜しみのようなセリフを吐いてしまうところ等々、自分の汚さと正面から闘っているところが一番ホントにかっこいいところです。(「でも」「だって」は小学生のときから母親に言うなと禁止させられているというエピソードからも自分への厳しさがわかります)
千早はかるたバカで、新もかるたバカですし、共感できるのは太一でしょうか。
あ、机君や肉まん君もいいですよ!