kiar さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
物語シリーズにおける花物語の位置を思う。
久しぶりのコメントです。
副音声での面白さ(個人的には、火憐ちゃんに言い放った「君は…すごいな!」にめちゃくちゃ笑った)ですっかりひいきになってしまった神原選手の回がようやっと放映されました。沢城さんの素敵なお声とお歌、放映がまた遅れただけはある相変わらずの凝った演出で、十分に満足できるクオリティだったと思います。
シリーズの中で唯一、阿良々木くんが卒業した後の物語で、原作の製作順ではセカンド3作目にすでに書かれているちょっと異色の話である。おかげで神原選手は扇くんと5話連続で副音声をしなければならなくなりました。決定的な矛盾が出ないかと心配するところはあるが、この話があるおかげで恋物語後の気になる展開等も何とか大丈夫ということを保障しているのは、なんだかホッとさせられる。彼らの卒業後も、それぞれのキャラクターの人生はちゃんと続いており、ひょっと気が向いたら新たな展開があるのかもしれないという淡い期待を抱かせてくれる意味で、ファイナル終了後にこれを見ると、さらに感慨深いものがあると思った。
沢城さんもあとがたりなどで語っていたが、神原の一見エキセントリックな性格がかわいらしく先輩たちに甘えていたことに多くは依っており、強さと弱さと常識を併せ持つ愛すべき人間であることを花物語は教えてくれる。タイトルの意味は、沼地の名前や神原が百合であることだけではないのかも知れないと、沢城さんの「タイトルで2度泣けた」というコメントで考えたりもしました。
実は原作を読んだとき、一番危うく泣きそうになったのが、花物語のラストのセリフでした。
ただ、阿良々木くんの髪型と服装には神原選手同様、僕もがっかりしました。