肴 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
音楽とアニメの調和。
僕がこの作品を原作から知っています。
最初は自分と同じくピアノをやっているという簡単な理由から
手にとった作品ですが、その魅力にどんどん引き込まれていきました。
アニメは音楽の演出とA-1picturesの柔らかい絵がうまくマッチしてました。
観ていて嫌なキャラも出てこなくて、THE青春のような作品。
それでは、作品についてのレビューを書いていきたいと思います。
{netabare}
〈物語〉
原作を読んでいても読んでいなくてもどちらでも観てて支障はきたさないです。
過去のトラウマが原因でピアノが弾けなくなってしまった少年とヴァイオリンを弾く少女が中心の話。基本は音楽を中心としていて、その側に恋愛要素がついてくる感じです。しかし、後半になるにつれて少年の心情が変化していって、恋愛の部分が大きくなっていきます。その少年のだんだん変化する心情もこのアニメの魅力の一つです。また、幼なじみやピアノのライバルなどといった脇役も主人公の引き立て役として大きく活躍してくれます。
と、書き過ぎたら止まらないので物語はこのくらいに…笑。
〈作画〉
作品全体を通して、綺麗なタッチで描かれていたと思います。
特にピアノは本物と見分けがつかないくらい光沢などが上手いです。
それと対比するようにギャグシーンでは少し砕けた絵の演出をしていました。
〈声優〉
主人公とヒロインの声優は若手で急成長中の花江夏樹さんと種田梨沙さん。
まだまだ若いのでこれからの成長がとても楽しみです。
また、主人公以外にも早見沙織さんや梶裕貴さんなどの人気声優が登場するので、バランスのとれた配役だと思います。
〈音楽〉
これは10点をあげたいくらい最高でした!!!
音楽のアニメの中でもトップだと僕は考えます。
その場面において最高の選曲で、聞いていてとても癒やされます。
それでもって、数多く出てくるクラシックの曲は一曲一曲が印象に残りました。
音楽アニメが好きな人は必ずと言っていいほど好きになるでしょう。
ちなみに僕は11話の最後に流れたBGMがとても好みです笑
〈キャラ〉
僕はヒロインの性格をとても気に入りました。
自分の気持ちにしっかりとした軸を持っていて、それで周りの人に光という希望を与えている、時にはそれが相手を苦しめる強すぎる光になる時が来るかもしれないけれど、あのような太陽みたいな子がいてくれたら自分はとても惹かれるだろうなと思いました。
{/netabare}
最後に…。
観たら必ず何かを得られると思います。
僕はずっと死ぬことをとても恐ろしいことだと考えていました。
それは、この世界から存在が消えて、意識が消えて、もうこの世界に触れることができなくなると思っていたからです。
しかし、この作品を観てからは、たとえ自分の命がなくなったとしても誰かの心の中で生き続けることができると知ったからです。
僕は人に忘れられることが最大の死だと理解しました。
本当にこの作品に出会えて良かったです。