kids さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
もしも常に死の恐怖にさらされたら、あなたはどうしますか?
原作は小説だそうです。たくさんの人が死んでしまう作品で、そのシーンもかなりグロテスクなので、結構観る人を選ぶと思います。
世界観について
作品の舞台は夜見山北中学校の3年3組です。このクラスに26年前の出来事がきっかけとなって、それ以来クラスに「死者」が紛れ込むよぅになります。そのせいで机がひとつ足りなくなり、死者が近くにいるがゆえにその周りの人も死にやすくなってしまう。このような超常現象が理由でこのクラスでは毎年この災厄を避けるために色々と手を打とうとしてきたという背景があります。
正直この設定は理解するのに苦戦しました。実際に観ながらつかむといいとおもいます。
ストーリーについて
まずは先程の世界観を主人公と一緒に理解しましょう。そして終盤に視聴者が行うであろう「推理」に向けて情報をしっかり集めながら観ましょう。最後の合宿で劇的に話が展開するのでそれに向けて心の準備をしておきましょう。
また、ほぼ毎回のように何人もの人が亡くなってしまいます。そのおかげで作品を通して緊張感を持って観ることが出来ましたが、僕にとってはこれがかなりしんどかったので、そういったものが苦手な人は最初から観ないほうがいいです。
もちろん見応えもあります。アニメならではの見どころはやはり心理描写でしょう。いないものに声をかけてしまった主人公に対してや、次々に人が死んでいく中で、悲しみや怒り、恐怖といった感情とどう向き合っていくのかも見どころですし、疑心暗鬼になる人と何かをちゃんと信じ通して冷静に対処出来た人では何が違ったのかといったところに目を向けてみると興味深いのではないでしょうか。
「死者」の描写について(完全なるネタバレです!閲覧注意!!) {netabare}
この作品のポイントはなんといってもクラスに紛れ込んだ死者が誰なのかということでしょう。これを小説上では三神先生と怜子さんが違う人物だと思わせるように描写するという叙述トリックを用いてミステリー小説として成立させていました。
でもこれをアニメで表現するのはとっても難しいはずです。だって同じ人なのは顔や声で分かってしまいますから。
ということで、これを実現するために学校と家での髪型や色を変えたり、声優さんも、架空の声優名をエンドロールに用いてみたりと、とても考えられた演出がなされています。こういったところに目を向けてみるのもありだと思います。{/netabare}
ホラー・ミステリーというのはどちらもあまり得意な分野ではないので、観るのはちょっとだけ大変でした。ですがアニメ化したおかげで多くの登場人物の心情に焦点を当てることができていたので、見応えがありいい作品だなと思いました。
人が常に恐怖にさらされたら一体どうなってしまうのか。この作品で起きた出来事はその答えなのかもしれません。
あなたがこのクラスにいたら、狂わないでいられる自信はありますか?
おまけ(ただのつぶやき){netabare}
2ヶ月ぶりくらいにレビュー書いたので書き方わかんなくなっちゃいました。うまく書けているのだろうか・・・{/netabare}