ローズ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
排球
抜群の身体能力がありながら中学時代には恵まれない環境でバレーボールに打ち込んでいた日向翔陽(ひなた しょうよう)。
中学3年の時に「コート上の王様」と呼ばれているセッター影山飛雄(かげやま とびお)と対戦するが負けてしまう。
その後、共に烏野高校バレーボール部に入部してチームメイトとなる。
それぞれの能力の特徴を活かした変人速攻という攻撃を編み出し、烏野高校は全国大会を目指すのであった。
身長が必要なスポーツであるバスケやバレーボール。
そのバレーボールを題材にした作品で主人公の身長が低いというのは致命的です。
身長のハンデを埋めるべく編み出した攻撃方法が変人速攻。
所謂クイック攻撃ですが、日向の身体能力を活かした動きに惑わされてしまい効果的に点数を奪う事が出来るようになります。
ただし、ここで自分は疑問を感じてしまいます。
影山のトスを信じて日向は動き回りアタックするのですが、目を瞑っている事が多いです。
影山の正確なトスと日向の動きの合わせ技で効果的な攻撃方法というのは分かるのですが、何故、目を瞑るのでしょう。
日向が影山の事を信用しているのは分かりますが、しっかりと目を開けてボールを見ないとキチンとしたアタックができないと思います。
それだけ影山のトスが素晴らしいというのは分かっているつもりですが、どうしても疑問に感じてしまうところでした。
日向と影山以外にもバレーボール部には個性的なキャラがたくさん登場。
自分のお気に入りはリベロの西谷夕(にしのや ゆう)と控えセッター菅原孝支(すがわら こうし)です。
バレーボール部で一番身長が低いノヤさん(西谷)ですが守備力は抜群。
どんなボールにでも食らいつく根性があるところに魅力を感じます。
特に絶対に届かないボールと思われた時に足を使ってボールを拾いにいったところに背筋がゾクゾクとした感じがしました。
天才セッター影山の加入によって控えになってしまった菅原ですが、頑張る姿がカッコイイです。
青葉城西戦では影山に代わり途中出場して活躍しますが、全てはチームの為という考え方。
再び影山にセッターを代わった時でも嫌な顔せずにチームの勝利だけを考えているところに好感が持てます。
ジャンプ原作のスポーツ作品といえば派手な必殺技のオンパレード。
本作品では変人速攻以外は普通の攻撃なので、ジャンプ系作品としては異色なのかもしれません。
自分は必殺技が無いほうが現実感があり好きなのですが、ジャンプを読みなれている人にとっては物足りないと感じている人もいるかもしれません。
ジャンプ原作ですが王道のスポ根作品。
是非、一生懸命頑張っている烏野高校バレーボール部の活躍を見てもらいたいです。
ストーリーとしても試合に全部勝つという不自然さが無く負けるところはキチンと負けます。
キャラ重視やストーリーに注目するなど色々な見方がありますが、自然に主人公のチームを応援するような作品でした。