ぱるうらら さんの感想・評価

3.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

見せる2つのオープニング

C3（シーキューブ）は、ラノベ原作1クール（全12話）の萌・バトル・ファンタジーアニメです。


このアニメは序盤だけでは、一体どういった路線のアニメなのかが不明瞭な内容でした。序盤は説明不足な点が多いため主人公達の目的がわかりませんからね。でもとにかく萌要素だけはバッチリ含まれているのは分かりましたが…σ(^_^;)

どういう路線のアニメなのかが分かるようになるのは戦闘が始まってから、そしてフィアの過去・正体に触れた辺りからです。また、フィアの過去・正体に触れてからやっとこのアニメは本領を発揮。それからはずっとシリアスな展開が続き、良いテンポのまま話が進んでゆきました。


ヒロインのフィアに対するファーストインプレッションは、電波女の“エリオ”とタユタマの、髪が白い時の“ましろ”が合わせた、パワフル元気な暴走少女という印象です。とにかく萌えキャラであることには違いない。

このアニメは作画がとても綺麗です。私がこのアニメを見ようと思った切っ掛けがそもそもこの綺麗な作画だったほどですからｗ 着実に映像技術が進化している気がします。
戦闘シーンも躍動感・緊迫感があり、何よりも戦闘時のヒト・モノの動きが機敏であるため割と迫力のあるシーンになっていました。

でも、やはり何と言ってもＯＰが一番素晴らしい完成度でした。まず始めにフィアの華麗なステップに始まり、そして踊りと共に流れるＯＰ曲「Endless Story」はメロディーがとても綺麗で、優しい感じがしつつ疾走感があり、ＯＰが桜吹雪舞う描写ということもあって春を感じさせました。
そもそもフィア自体が可愛いのでその点から文句無しです(｀・ω・´)ｷﾘｯ
“このは”と“錐霞（きりか）”の動きは比較的落ち着いているもののそれでもその落ち着きぶりが華麗さを増しているように感じます。

第9話から変わった二つ目のＯＰ「紋」はＯＰ①と違い、この曲が感じさせるのは、夜と和のイメージ。そしてＯＰのメインとなるのは錐霞とこの曲が醸し出す通称『和ロック』がとてもマッチしていました。こちらのＯＰは戦いの幕開けを感じさせるような作画で、本編の内容とも合っており、その辺りを考慮して作ったんだろうなと感心してます。
そして、ＯＰ①を歌う田村ゆかりもＯＰ②を歌う喜多村英梨も、彼女らこそアニソンを歌うには持って来いの声の高さと歌唱力なのでしょうね。