白雨 さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
面白い・・が、惜しい作品
世界観やストーリー性は素晴らしいです。
和風+サイキックSFの組み合わせは、斬新な印象を受けました。
{netabare}
一見すると昔懐かしい、日本の原風景を思わせる集落が舞台ですが、実際は虚構の上に成り立っている世界です。超能力による派手なバトルなどは無く、世界の謎が徐々に明らかになっていくミステリー・ホラーといった所。
この作品では、ドヴォルザーク「交響曲第9番第2楽章」、日本では「家路」として親しまれる曲が非常に象徴的に使われています。郷愁を誘うような素敵な曲ですが、これもこの世界の虚構を構築するひとつの要素になっています。{/netabare}
原作である小説も読みましたが、アニメ版は非常に原作に忠実に作られていますし、音楽や集落の風景、衣装や建築のデザインも良く出来ています。
色々な点が高いレベルの作品だと思いますが、問題は作画ですね。
度々作画が酷く崩壊している回があり、折角いい素材なのに勿体無いです。また、物語性は素晴らしい作品ですが、キャラクターデザインやキャラクターの魅力という点ではいまいちだと感じました。
作画崩壊のエピソードを除けば良作だと思いますので、是非ご覧になってみてください。