なお さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態：観終わった

なんというか・・

こちらで評価が高いので視聴
一話のブッ飛びには意表を突かれたがその後の二話からは
話が分かりやすく見れた。

ただ物語終盤の一番大事なところ
黄泉とか紀之とか冥とか神楽にめっちゃイライラしたッ!
黄泉は殺生石に操られてるとはいえ、お前それはないだろと思うほどやりすぎだし
紀之は目の前で一騎見殺しにするしウジッてるしそのくせ後でカッコつけに来るし
冥は典型的な妬みで狂ってるし
神楽も性格いいのわかるけど現場に情を持ち込みすぎ
父親目の前でやられたのだって覚悟と行動力で防げた。
それで泣かれたってなぁと少々冷めた目でみてた。

とまぁ特に11話はイライラが最高潮でした笑
ただ同時に神楽と父のシーンでは感動したし
最終回の死に際に正気を取り戻した黄泉と神楽の最後の会話なんかは少し目の奥がジーンときた。

あまり引っ張らずに少しの会話であっさりと
終わらせたところもよかったと思う。
くどさがなく、逆にもう終わるの?って感じであっけにとられた。

ただ実際に紀之や神楽の立場で殺らなければならない状況に立たされたら自分はどうするかと考えた。
客観的に見ていたらやるしかないと思うが、いざ大切な人を目の前にして殺せるかと問われるとわからない。
自分も紀之のようにただ立ち尽くして見殺しにしてしまうかもしれないし
早くに、覚悟を決めた神楽のように振る舞うかもしれない。
そう考えると一概にイラついても仕方ないなと冷静になれたから不思議だ。
この作品はそういうことを考えさせてくれる。

茅原実里が歌うOPのParadise Lostは疾走感があっていい。
少なかったがイントロで流れる妖精帝國の霊喰いも
神秘的な雰囲気にさせてくれていいと思った。

最後まで見て後悔はしていない。
ストーリー自体も面白かったし戦闘シーンの演出の上手さは
見るものに迫力と緊張感を与えてくれた。

とにかく自分の感情を大いに揺さぶってくれた作品だった。