ローズ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
お土産はカヌレでお願いします
母親から厳しい指導を受けて様々なピアノコンクールで優勝していた有馬公生(ありま こうせい)。
有馬は神童とも言われたが母親の死をキッカケにピアノの音が聴こえなくなってしまう。
幼馴染である澤部椿(さわべ つばき)によってバイオリニストの宮園かをり(みやぞの かをり)と知り合いになった有馬。
宮園と出会いバイオリンの演奏を聴いたり親しく接しているうちに有馬の世界が激変。
再び有馬はピアノと向き合うようになるのであった。
有馬のピアノと宮園のバイオリンによる音楽を中心として話が進んでいきます。
宮園の派手で個性的な音楽と有馬の譜面をキチンと読み込む音楽は対照的。
ピアノの音が聴こえなくなった有馬にとっては新鮮に感じられたのでしょう。
その後も宮園が主導権を握って強引に有馬を音楽の世界に引っ張っていきます。
もう1つの話の軸としては恋愛になるのかな。
有馬の幼馴染で宮園から好かれている(?)渡、同じ幼馴染である澤部、そこに宮園が新たに加わって恋愛関係が築かれていきます。
鈍感な有馬、素直になれない澤部、本音を言わない宮園の恋愛関係としては微妙なバランスで成り立っています。
最終話を見れば「嘘」の正体が分かり納得できるのですが、最終話を先に見て真相を知るよりも始めの1話から最終話まで完走してから2度目の視聴をする事をおススメします。
母親を亡くした有馬や入院している宮園の姿によって自然に「死と生」について考えるようになっています。
自分も両親を病院で看取っているので、こういう展開には弱いんですよね^^;
特に元気を装っている宮園の弱っていく姿には涙無しには見られませんでした。
OP曲
前期『光るなら』 歌:Goose house
後期『七色シンフォニー』 歌:コアラモード
ED曲
前期『キラメキ』 歌:wacci
後期『オレンジ』 歌:7!!
音楽の要素を取り入れている作品だけあってOP・ED曲、両方ともよく出来ています。
自分のお気に入りを選ぶのであれば『光るなら』かな。
各々、音楽の好みがあるのでしょうが、音楽を好きで聴いている人には本作品を視聴して音楽シーンだけでも聴いて見てもらいたいです。
有馬のトラウマや宮園の病気など、自分にとっては泣ける要素が多い作品でした。